5泊6日道北旅行3日目

2022-06-26

旅行

2022/6/15(水)は道北旅行の3日目です。名寄の旅館に宿泊しました。

物音と明るさで起きたら0345。おかしいだろ、とつぶやきます。昨夜食堂で男性たちが何人も話をしていたのが伏線で、あれはビジネス客だったのだな、と思います。アイマスクをして二度寝し、0645起床。昨晩の旭川のスーパーホテルではカーテンで完全遮光だったので全く気が付かなかったのですが、道北の6月は朝が異常に早く(4時前にはもう明るい)、この日から徐々に概日リズムが狂ってきます。緯度が高いから当然といえば当然なのですが、この「朝ずっと明るくて、夜も19時でもまだ明るい」というのには慣れませんでした。

そういえば名寄のこの旅館は全く期待していなかったのですが、なんとサウナがあって驚きました。

手早く身支度を済ませて、セブンでパンとお茶を買い名寄駅から、宗谷本線で美深駅へ。

駅前に降り立つと携帯に着信。デマンドバスの運転手からでした。路線バスで来ると思ってたらしく、行き違いになりましたが、携帯電話のおかげで難を逃れました。駅前に来たハイエースのデマンドバスで仁宇布(にうぷ)へ向かいます。

デマンドバスでひたすら東の山の中を数十分進み、小さな集落にたどり着きました。

日本一の国鉄赤字路線・美幸線(びこうせん)の廃線跡を利用したトロッコ王国美深というのがあります。端的に書くと、とても素晴らしい体験でした。

片道5km、往復10kmをエンジン付きのトロッコで時速20kmくらいで爆走するのですが、エンジン付きということもあるのか、振動がすごく、それ以上に風の抵抗が強くロードバイクで走るよりも迫力を感じました。アクセスが超絶悪く、車でしか行けないのですが近くに行ったら絶対に行った方が良いです。

美幸線は当然廃線なので、端っこまで行くとループになっていて、みんな揃うまで待ちます。


それと同時に、仁宇布は「こりゃ廃線にもなるわな…」という人の少なさでした。美幸線は美深からここ仁宇布を結ぶ鉄道路線でしたが、どう考えても需要がありません。具体的にはかつては路線バスがあったのですがそれすら廃止になり、私が乗ってきたデマンドバスで代替されるようになった、という形です。

帰りのバスが1150なのに、9時半過ぎに戻ってきてしまったので、2時間ひたすら暇つぶしです。小中学校は山村留学を受け入れていて、こんな山中なのに20人もいるらしいです。これでもまだ1時間。結局中で鉄道雑誌のバックナンバーを読んで時間をつぶしました。


デマンドバスで戻ってきて、美深駅の観光案内所で飯屋を聞いて、結局国道40号沿いの飯屋で昼飯を食いました。ミックス丼(豚丼とカツ丼と海老フライの卵とじ)と手作り餃子です。


セイコーマートでメロンソフトとミントソーダを購入、メロンソフトを食べながら駅に戻ります。メロンソフトは、「なんでこれが気軽にコンビニで売ってるんですか?」と唸ってしまいました。

ミントソーダは刺激が強烈で、炭酸飲料フリークの私も「これやっべえぞおい」と一人で駅前の公園で絶叫してました。明らかに不審者ですね。

美深駅でも2時間近く待ち時間。駅二階の美幸線の展示を見ても時間が余り、一階奥の村上春樹の展示も瞬殺。結局グラブルをして過ごしました。北海道まで来て何をしてるんでしょうね?

美深駅のホームのベンチ。美深駅は改札を行っておらず、ホームには自由に立ち入りが出来ます。欧州の鉄道と同じ形式ですね。こんな感じでバックパックを背負って旅行をしていました。

ようやくやってきた特急サロベツは自由席に乗りました。4両編成の4両目だけが自由席だったのですが、そこそこ席は埋まっていた程度で座れました。延々と山と川と原野の繰り返しで、稚内市に入ってようやく利尻富士が見え、南稚内の手前でようやく海が見える、というかたち。そしてテクテクライフで宗谷本線コンプリートでございます。2021年に廃止になった駅や、廃止からの移設になった駅(名寄高校駅)があったりと、下調べが必要です。

稚内駅からゲストハウスへ向かいます。最初に予約してキャンセルしたところに間違えて入ってしまうというハプニングもありました。


荷物を置いて稚内港北防波堤ドームを散策。これ、26歳の道所属の技師が設計したらしいですね。昔の人はすごいなあ、おれはいまだにJavaScriptフロントエンドベストプラクティスすら危ういです。

車道で写真撮ってる同じ宿のバイク乗りのおばちゃんが地元民らしいドライバーに怒られていて笑いました。当たり前体操~。

駅周辺を散策し、適当に写真を撮りスーパーを物色。体感としては、北海道産のもの以外は東京より2割程度高いかな、という印象です。


今日も元気に夕食難民。宿近くの居酒屋に突撃したところ、地元民の大宴会中。ジョッキ生とホッケ定食を頼んだところ、私の知っているホッケの2倍くらいの大きさのものと、タコとホタテの刺身と大盛りのご飯が出てきてたまげました。味噌汁がホタテの稚貝で、出汁が絶妙で大変美味でした。大盛りのご飯をヒイヒイ言いながら食べていると、お店のおばちゃんが「ごめ↑んね~ご飯足りなかった?」などと言っていただけて、ありがたくお断りしました。腹パンパンや。

ゲストハウスに戻って共有スペースでコインランドリーしていると、同年代の男女が学歴トークをしていました。どちらも御三家出身で色々演劇論とか垂れていましたが、ふと『二月の勝者』という漫画の台詞、「中学受験は父の“経済力”と母の“狂気”がすべてだ」をなぜか思い出しました。なんでこんなところまで来てこんなことを考えているのでしょうね?ああいやだいやだ。

その後上の階の共有スペースで明日のスケジュールを確認していると、同じ部屋の男の子に話しかけられました。なんでもどうやらお隣の区にお住まいのようで、旅のこととか仕事のこととか趣味のこととか、お互い名乗りもせず2時間ほど話をしました。こういう出会いもあるのですね。「ヒッチハイクをするときは高速道路のSA/PAのトイレの入り口が一番コスパ良い」という有益情報を教えてもらいました。

明日は運転なのでずっと不安でドキドキしていました。次の日は終日ドライブです。

自己紹介

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sakurabar(さくらば)。1993年生まれ。修士(教育学)→中小企業でパソコンをいじる日々。ねこがすき。 お問い合わせはsakurabar0701あっとまあくgmail.comまで。 Twitter(@sakurabarss)のDMでも同じアドレスに通知が行きます。

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