タイトルの通りYCNE Basicに合格しました。
今年2021年から、ネットワーク機器でお馴染みYAMAHAが独自の公式資格試験をスタートしました。その無料受験券に当選したので、受験することになりました。ただ、なかなか勉強の意欲がわかず、期限が切れる年末まで伸ばし伸ばしにしていたのでした。
バックグラウンド
文学部出身の社内SEです。メイン業務はWebアプリケーションの開発(Rails, JS)で、ネットワーク周りは社内で多少はやってはいますが、RTX1200/1210をGUIで少しいじる程度でした。全く専業とは言えないレベルです。また、WLX202を大学院時代に先輩が研究室に導入したのを見たくらいです。大学院時代に基本情報に合格していますが、それ以降はIT系の資格を取っていません(勉強していないとは書いてない)。
勉強法
まずはヤマハネットワークエンジニア会に入ります。無料で会員登録できます。別に回し者ではありません(利益相反はありません)。
そこに受験範囲や確認しておくべきドキュメントの情報が書いてあるので、そちらを参考に勉強しました。
まずは上記のヤマハネットワークエンジニア会(YNE)で公開されている模擬問題を解きます。当然、ほとんど解けませんし、YAMAHA機器のコマンドについても全く知りません。ですが、感覚としてはこのレベルの問題~それ以下の難易度の問題が出たと思います。
参考書籍として、『マスタリングTCP/IP入門編』が紹介されていました。幸い、手元にありましたのでこちらを通読しました。が、ご存じの方も多い通り、この『マスタリング~』、初学者には不親切な本です。不眠症のあなたも十数ページ読めばたちまち夢の中。
これは困った、ということでクッションとして、3分間ネットワークを挟みました。2000年代前半の記事群なので、ちょくちょく時代を感じる記述がありましたが(WebブラウザとしてIEとネスケとOperaとか書いてあったりね)、かなり役立ちました。この3分間ネットワークを読んだ後、『マスタリング~』を読み終わりました。
その後、模擬問題と『マスタリング~』で出てくる用語を適宜、インターネットで検索して用語を調べます。TCP/UDPとかNAT/NAPTとかARP/RARPとかMIMEとかSMTPとかPOP/IMAPとかPPPoEとかIPv6とかその他です。
YAMAHAのコマンドについては、「IPsecを使用したVPN拠点間接続(2拠点) :コマンド設定」に載っているコマンドを、逐一コマンドリファレンスを見ながら覚えました。インターネットを検索すると、コマンドについて解説してくれるYouTuberとかブログとかがあるので参考になりました。
試験当日
試験前にOdyssey id/passを前もって取得しておく必要があります。試験開始日に焦ったのですが、取得だけではなく、登録?的なのも要るようです。
試験自体は県内のパソコン教室的なところで受けました。モニタとマウスとキーボードだけで、一切の筆記用具が使用不可です。また、制限時間60分間のうち、トイレや体調不良で途中退席した時点で試験終了(再入室不可)なので、準備しておきましょう。
筆記用具が使えないので、今までの筆記試験で使った、「この選択肢はないやろ」みたいに消しておくという手が使えません。そこが少し困りました。
見直しのためにチェックボックスにチェックを入れておいて、また、50問答えた後に一覧ページで未回答の問題は赤字で表示されるので、チェックミスも安心?です。
制限時間60分のうち、35分でとりあえず回答が終わり、残りはチェックを入れて迷った問題を考えました。結果として、見直しで制限時間を使い切りました。四者択一50問のみですが、無事に合格点70/100点を超えていて安堵しました。その場で合否と点数が分かりますが、どの問題が正解かは分かりません。
感想と反省
勉強時間としてはおそらく30~50時間くらいです。ほとんどゼロからのスタートだったので、こんなものでしょう。業務でやられている方は無勉で突っ込んでいってもOKかと思いますが、普段からYAMAHAルータや無線のコマンド、GUIを触れていないと無勉は厳しいと思います。
とにかく、無料受験で合格して嬉しい、というのがあります。1回9800円ですからね。反省としては、無線の問題(規格とか技術とか特性とか)が全然できなかった、というか「え?なにこれ?」みたいな感じだったので、そこが悔しいです。とはいえ、これは『マスタリング~』だと記述が大変あっさりなので、何らかの方法で補う方法があると思います。
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