「2拠点生活を始めて約二年経ちました」などの記事でも触れている通り、グンマ―の実家とトキョのアパートの2拠点生活をしています。もう2年半経ってしまいました。
ついに忘年会などというイベントが発生したので、他の用事(親しい人とのお出かけ、インフル予防接種)などとセットで、連泊です。今日はそのトキョの狭いアパートで仕事をしており、このブログ記事もそこで書いています。
さて、普段北関東のロードサイドでテレワークをしていて、それが23区のアパートに来てしみじみと思うのは、「東京は独身が住みやす過ぎる」ということです。
東京23区での子育てはムリゲー
少子化の原因としては、若者の可処分所得が年々低下していることとか、あるいは住宅価格の高騰とか(3DK15万とか普通過ぎますね)、大学進学率の高止まりと学費負担感の増大とか、様々な理由が挙げられています。
その中でも、特に東京への一極集中が大きな一因であることは様々なところから指摘されています。世帯年収1000万無いと、23区で子どもを育てるのは(足立区の水元とか練馬区の大泉の北の方でもない限り)厳しい、という感覚がまさに子を考える世代の私としてはあります。
30代の大卒サラリーマンだと、23区勤務でも450~600万がボリュームゾーンですから、パートナーがパートとか専業主婦(夫)だと途端に苦しくなります。ただでさえ社会保険料(という名の税金)が爆上げなので、今の60代70代80代が子育てしていた頃とは全く前提条件が違います。だって月収30万だったら銀行口座振り込みの時点で6万引かれて、残りから更に消費税10%持っていかれますからね。
話を戻すと、庶民のファミリーにとっては東京は地獄ですが、独身にとっては天国です。
だって金さえあれば家も数十万の高級マンションから月2~3万の共同トイレ風呂無しアパートまでよりどりみどりです。
食事だってまったく自炊ができなくても、金さえあれば好きなものが食べ放題ですし、コンビニもスーパーもちょっと歩けばあります。
車が無くても公共交通機関でどこへでも行けますし、娯楽も一生体験しきれないくらいあります。
ただ、この「快適すぎる」のが、非婚化・少子化の原因だな、というのを地方都市⇔東京の往復生活でひしひしと感じます。
独身者は田舎で生きづらい
雑に「都会=東京圏・中京圏・関西圏などの大都市圏」、「田舎=人口10万人未満の自治体ばかりの地方」という定義で話を進めていきます。
木を隠すならなんとやら、ですけれども、都市部は独身は全ての世代・性別にいますから、別に30代だろうが40代だろうが50代だろうが、まったく問題ありません。職場でも独身の方は珍しくありません。
ところが、田舎だといまだに独身はレアです。それに、ハラスメントの概念もまだまだ希薄ですから、嫌な思いをすることも多々あるでしょう。
それに、田舎の方ほど保守的というか、古き良き人生すごろく、すなわち「学校卒業→就職→結婚→子ども→マイホーム→定年→老後」みたいな幻想が残っています。本当はそんなものはとっくの昔に消え去っているのですが、そういった幻想、神話がまだまだ残っています。
田舎ではこの古き良き人生すごろくから外れると、他人の目を気にするタイプの人はとても生きづらいです。もっとも、その分大体みんなうっすら貧乏なので、資産家の資産額が青天井で、20代で高級車乗り回す子を見る羽目になる東京は別のつらさがありますけれど。
ともかく、田舎ではまだまだ残っている「いい年した独身=異常者」というレッテルが、東京ではありません。良くも悪くも「自分らしさ」をどこまでも追いかけることができます。
ただ、「適齢期になったら男も女も結婚しないといけない」といったプレッシャーがなくなり、個人の「自分らしさ」を求めても良くなった結果が、この慢性的な出口の見えない少子化の原因のひとつではないか、というのは、グンマ―とトキョの往復生活でひしひしと感じるところです。
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