家族が仕事の関係でタダ券を手に入れたとのことで、群馬県立館林美術館で開催されている「かこさとしの世界」展に行きました。その帰りに、あしかがフラワーパークの夜間ライトアップに行って帰ってきました。
まずはかこさとし展。子どもの頃にかこさとし氏の「宇宙」をそれこそ穴が開くまで何度も何度も繰り返し読んだ身としては、非常に感慨深いものがあります。彼のおかげで本好き、科学技術に多少は関係のある仕事をしている身としては、感謝しかありません。
秘蔵の原画やらボツになった絵本のページやらイラストやら、じっくりと見ました。館林美術館自体は何度も訪れているのですが、テーマがテーマなだけにいつもの特別展よりもずっと多くのお客さんが来ていました。
作品自体は、やはり70年代~2000年代がピークで、緑内障を発症されてからの晩年は絵がかなりぼんやりしてしまっている、という感じでした。とはいえ、やはり配色に気を使っているところや、絵の書き込みやキャラクターやモノの配置がさすが工学博士様と思える精緻さでした。松岡享子さんとのタッグ作品、「とこちゃんはどこ」の原画がすごくよくて、一人一人のひょうきんなタッチが見ていて大変和みました。
かこさとし氏が戦時中に軍人を志して、終戦時に自分が人殺しに加担しようとしていたことを強く後悔した(まあ、東大工学部だから学徒出陣しなくて済んだ、というのもあるのでしょうけど……)、だから将来を担う子どもたちに向き合い続けたいという、自分が子どもの頃には知りえなかった側面も知れてよかったです。セツルメント運動などで子どもたちと長年向き合ってきて、子どもたちに教えてもらうことが多かったからこそ、描ける絵本だったのでしょうね。
その帰りにあしかがフラワーパークに寄ってきました。まあ、人がい~っぱい居ましたが、藤の季節ほどではありません。寒いので1~2時間程度で帰りますし、思ったより回転率は良いです。
もう何度来ているかも覚えていませんが、初めてお土産コ~ナ~でお土産を購入しました。これええやん!と思って手に取ったお菓子の製造地が大阪とか福井とかになってると「・・・・・・」という気持ちになるので、せめて栃木県内で製造されたものを買おう、と選別していたら思った以上に時間がかかってしまいました。
どうでもいいですけど、「~に行ってきました」系のクッキーをお土産で渡す行為、心の中で「この敗北主義者め!」と思っています。ウソですけど。それもらうくらいなら何もくれない方がまだマシです。まあ、ゲテモノ系ご当地サイダーとかもらうよりはマシかもしれませんが。歳を取ると甘いものをもらってもあんまり嬉しくないんですよね(もらう身分なのにエラそうな)。ごぼうの酢漬けとかの方が嬉しいかもしれません。
今日も先週水曜日に会社でケガをした上唇の白くなっているキズが染みて、特にフラワーパーク内でチュロスでも食おうかと思ったとたんに激しく痛み、何もかもがイヤになってしまいました。本当に何なんですかね?繰り返しになりますが、医者に行ってもどうせ軟膏くれるだけなので、治るまでひたすら耐えるしかない、というのがつらいところです。
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