最終更新:2021年9月1日
「酒は人類の友だぞ。友人を見捨てられるか。」
学生時代
ビールを初めて飲んだ日のことは今でも覚えています。
大学二年のころ、出生地の花火大会に行ったときに父に勧められた発泡酒を飲んで、「まっず!!!!!!!!!!!!飲めるかこんなもん!!!!!!」という感じでした。
ビールがうまいなと思ったのは大学生活後半以降だったと思います。
それまではウイスキーとかウォッカとか日本酒を飲んでいました。
大学の第二外国語がロシア語で、当然最小派閥だったのですがその繋がりで仲の良い数人と集まり、ウォッカをショットグラスで「ウェーイ!w」と乾杯して一気にやるの繰り返しをする、という遊びをやっていました。今では考えられません。
ちなみにウォッカは冷凍庫に入れておくととろとろになるのでうまいです。フィンランディアが好きでした。
日常的にはあまり飲んでいなかったのですが、何かの弾みで毎月ジャックダニエルやら富士山麓やら角瓶黄やらジョニ赤やらをどれか1瓶買って消費していました。今では考えられません。何を考えていたんでしょうね。
当時の交際相手にもらった誕生日プレゼントも数千円のウイスキーでした。
年に何回か潰れて友人やら交際相手やらのご厄介になっていました。
こうやって失敗して人は酒量の限界を覚えていきます。過去は美化することで精神の均衡を保とうとする心理です。
大学院になると酒量は減りました。それどころではなかったのでしょう。
就職するためにプログラミングを勉強していたのもあったかもしれません。
酒を飲むと酔う前にものすごく眠くなります。典型的な弱い人の症状です。
定職につく
定職につくと金の自由度が上がりますのでその分酒を買えるようになります。
そもそもウイスキーを買っていたのはそっちの方が安上がりなわけで、自由度が上がったので気軽にコンビニやらスーパーでビールを買うようになります。
それでもベースがケチなので、安酒がメインですが。99.99とかよく飲んでました。
当時何度か通っていた友人宅で終電まで飲む時はよく99.99を買っていました。ストゼロはなんかイメージが悪くて買っていませんでした。
定期的に「こんなんじゃダメだ」と酒を絶つのですが、せいぜい数ヶ月。
やっぱり「酒に頼る自分がダサい」「酒を飲んでばかりの大人がカッコ悪い」「酒飲んでる時間があったらもっとやることがあるのでは?」と、酒を飲まない自分に憧れる、という側面は結構強く持っていましたが、うまくできず、自己嫌悪だけが溜まっていきました。
体調不良
酒が原因ではない(と思う)体調不良で、薬漬けに陥ります。当然、酒は一切NG。
「クスリ飲むなら酒飲むな、酒飲むならクスリ飲むな」という感じで、2020年は一滴も酒を飲まずに終わりました。
家に何本もあった酒瓶も、中身含めてほぼ全て処分しました。例外は祖父の形見のウイスキー。安物なんですけどね。
8月にビールが飲めないというのは気が狂いそうになるイベントでした。
現在
2021年は定期的に酒を飲んでいます。
ですが、2020年の薬漬けの後遺症で、アルコールの許容量がかなり低下してしまいました。
そもそも、学生の頃はビールなら大瓶3〜4本くらいは飲めたのですが、今は350缶1本でほろ酔い、2本でフラフラです。
考えられるのは以下の2点。
- 薬漬けで体質が変化した
- 酒に強くなったというのは「麻痺」の言い換えに過ぎず、適正に戻った。そもそも、アルコールは毒物
何人か「ウワバミ」としか言えない人を知っており、どれだけ飲んでも顔色一つ変えません。
体型もあまり関係なく、本当に遺伝なんだろうと思います。
また、アルコールは睡眠の質を露骨に下げてきます。
言い換えると、得られるメリットの効用は寝る前のせいぜい2〜3時間、デメリットは睡眠不足とそれに起因する体調不良。
酒の勢い
酒が飲めない期間、アルコール依存症に陥った人の文章を結構読みました。
酒の勢いで何かをする、具体的には色恋沙汰ですが、お酒を飲んでいるから仕方がないね、という共犯関係だと物事は進みやすいです。
実際にそれで良い感じになったことは、まあ、無くはないです。
ですから、そういう人たちは、そういう成功体験をベースにして、さらに酒を武器にしていくのでしょう。
一方、「これはフェアプレイではないのでは?」という意識もありました。
何がフェアプレイなのかは分かりませんが、「酒の力を借りないとできないことは本心ではないのでは?」ということです。
https://r25.jp/article/698797563895033416
私が大嫌いな媒体で私が不得手タイプのチャラ男芸人ですが、ギャップ萌えのキャラ作りだとしても、好感度が上がりました。「つまらんやつ」ですが、こういうことなんですね。
もっとも、こういった意見は彼のようなギャップが際立つキャラクターが言うから説得力があるわけです。
「酒を飲んでないと素が出せない、というのがわからない」とのことですが、これは本邦あるあるの「本音と建前」「ハレとケ」的なアレでしょう。
家族はどうなの?
全員アルコールを毎日摂取しています。全員強くはなく、特に父方は早めに顔が赤くなります。
ですから、「飲んで強くなった」タイプなのでしょう。
先日実家で、父は350缶1本→大五郎を500mlのボトル半分入れてそれを割材で割る×2なのでかなり危ないと思います。
尊敬しているブログ主さんが「20からお酒を日常的に摂取してきている人が、30中盤になってくると本当に危なくなってくる。健康診断の結果という意味ではなく、「脳が溶けている」としか思えない感じになっていて、物忘れがひどくなったり、同じことを何度も言うようになったり、五感がおかしくなったり、感情の抑制ができなくなったりしている」とのことでした。
実際に父親も会うと結構怪しくなっている感じがします。私が成長したのか、それとも彼が幼児退行しつつあるのか、感情の抑制ができなくなっているのを強く感じます。
先月末〜今月頭に、終業後に毎日酒を買いに色々なスーパーをはしごしてその日買う酒を1本だけ決めるという遊びをやっていました。
最初は楽しかったのですが、2週もするとだんだん飽きてきて、というか「やらされている感」が強く、やめてしまいました。
先月先々月もクラフトビールを買って楽しむことをやっていたのですが、実は半分以上のもので、「350缶が飲みきれない、半分でいいな」という感じでした。
まとめ
まとまりがなくなってしまいました。
現在の心境としては、アルコールを素直に楽しめなくなってしまった、というところがあります。
以前のような酒量が飲めず、意識/無意識で抑制しないといけないためです。
同好の士との飲み会や異性とのサシ飲みを心から楽しめる日はもうやってこないのでしょうか。よく分かりません。
また、社交で飲む分には良いのでしょうし、一人だと高いクラフトビールを買ってちびちび飲む(先述の通り、それだって350缶は多く、半分で売ってくれないかな、と感じられる)程度で、一人飲みで安酒、さらには99.99や氷結を傾けることはゼロにはなりませんがだいぶ減るのでしょう。
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