高崎市を観光した話

2021-10-28

旅行

箕輪城から望む前橋・高崎市街地

本日10/28は何の日でしょうか?そう、群馬県民の日です。ということで、消化予定だった休みを使って西毛の観光に行ってきました。

高崎市美術館

まずは高崎市美術館。高島野十郎展というのをやっており、なかなかの当たりでした(写真は外の別館です)。

油絵だけど写実的で、私のような典型的日本人ウケしそうな感じです。東京帝大を首席で卒業も絵の道に入り、若いころと渡欧後でそこそこ作風が変わっていて、戦後は彩度がグッと上がって、なおかつ画壇からは距離を置いた孤高の作家で80年超の人生で独身を貫いたという、まあなかなかの変わり者です。とはいえ自画像・風景画・静物どれも良かったです。特に静物のさくらんぼの描写が「うわーうわーすげー……」と唸ってしまいました。

そういえば静物って英語で"Still life"ということを知って、そんな文学作品があったな、ということをふっと思いました。今ググったら池澤夏樹ですね。


次は山田かまち美術館。群馬県民なら割と知っている人物です。知らない他都道府県民のために書くと、「美術の天才肌だったんだけど17歳の頃に部屋で半裸でエレキギター弾いて感電死した子」です。私もこの歳までそのくらいしか情報を知りませんでした。ですが、今日実際に作品を見てみて、「え、これ小2で描けんの???ヤバない???」という感想でした。もし事故がなければ、今頃もしかしたら世を変える大アーティストになっていたかもしれません。短い彼の生涯で幸福だったのは、小学校の時に学校で図工を見ていた教員が東京芸大卒で、「これはただものではない」と地元のパトロン的人物に紹介した、というところで、そんな幸運はなかなかないでしょう。

土屋文明記念文学館

お次は群馬県立土屋文明記念文学館。政治力をビンビンに感じる立地にワクテカが止まりませんでした。だけど旧群馬町の選挙区は孫のこの人じゃなくてこの人なんですよね。

閑話休題。土屋文明は先述の山田かまちよりも「???」な人物でした。今日初めて『アララギ』の選者で文化勲章受章者ということを知りました。にしても、ちょっと展示場が広すぎでは?という感じでした。

本題は企画展の太宰治展でした。なかなか若い人もいて盛況でした。私はいまだに太宰作品をろくに読んでおらず、大学院時代の同期が太宰フリークでしきりに勧められていたのをかわしていました。人物相関図があって私の敬愛する志賀直哉を倦厭していたとあって、「そりゃ白樺派きらいだろうね~~~w」という感じでした。とはいえ、吊るされていたいろいろな作品の引用は結構笑えました。

最後に箕輪城に行きました。長野氏が武田信玄の猛攻に耐え最後は落城した日本百名城の一つです。堀やら曲輪やらがしっかり残っていて、それに眺めがサイコーに良かったので寒かったけど満足です。

どこも一度も行ったことがないところだったので満足しました。それ以上に旧箕郷町・旧群馬町の地形的特徴に興奮しました。

自己紹介

Japan
sakurabar(さくらば)。1993年生まれ。修士(教育学)→中小企業でパソコンをいじる日々。ねこがすき。 お問い合わせはsakurabar0701あっとまあくgmail.comまで。 Twitter(@sakurabarss)のDMでも同じアドレスに通知が行きます。

アーカイブ

このブログを検索

ブログ アーカイブ

カテゴリ

QooQ