【ネット依存症からの脱却】シリーズ第二弾は、「サイトブロッカーを使う」です。
インターネット廃人がネット依存症から脱却するためのバイブル、石徹白未亜『節ネット、はじめました。 「黒ネット」「白ネット」をやっつけて、時間とお金を取り戻す』にはない項目です。本書が執筆されたのは2014年9月、まだまだIEが現役だった時代の書籍です。技術革新によって、2021年の現代では、ちゃんとネット依存症から離れるための対抗軸も存在します。
それがタイトルの通り、「サイトブロッカー」です。そもそもiOSにはOSの標準機能としてホワイトリスト機能、ブラックリスト機能がありますが、普通に「許可する」を押してリロードしたら見えてしまいます。
究極的なことを言ってしまうと、この記事で紹介するサイトブロッカー自体も、解除できてしまいます。ですが、解除にはひと手間かかるので、そのひと手間で「おっと、あぶない」となることが期待できますから、抑止力として一定の価値はあると思います。
サービス選定
サービス自体はいろいろあるのですが、無料で無制限に使えるものとしてこちらを愛用しています。ちなみに、この記事はChromeの話ですが、BraveもChrome拡張機能が使えるのでブラウザはこのどちらかをお勧めします。別にFireFoxでもいいですけど、私はあまり使わないので割愛します。
この「ウェブサイトブロッカー」というChrome拡張機能を使っています。
使い方は簡単。URLと使わない時間と曜日を設定するだけです。
例:「facebook.com 0000-2359」なら、facebook.comがURLに入っているサイトに終日アクセスできません。
「facebook.com 0000-0659 0900-1800 2300-2359」なら寝ている間と仕事中はFacebookは見られなくなります。
このウェブサイトブロッカーに、『節ネット~』で述べられている「黒ネット(見たことに対する後悔が大きいもの)」をどんどん登録していきます。そもそも目に触れるからリンクを踏んで見てしまって、それで嫌な気持ちになっているわけです。黒ネットは見て自分が不快になるだけではなく、時間の浪費でもあります。自分いじめをするのに時間を費やすというドMプレイなのですが、それがやめられない。これがネット依存症の非常に恐ろしいところです。
具体的な登録先
お恥ずかしいのですが、具体的な登録先=見ないようにブロックしているサイトを、いくつか参考のために書いておこうと思います。つまり、不快な気持ちになる自分いじめのトリガーになるサイトです。
凶悪度:SS
これまでの記事でも散々述べていますが、12年間で10000時間以上見ていたSNSです。Twitter依存症を超えてTwitter中毒者なので、一時期は完全に絶っていました。しかしTwitterのおかげでありがたい思いをしたり、救われたこともあったので、一日のうち決められた時間帯(終業後から寝る前まで)にだけPCで見られるようにしてあります。朝起きてTwitterのタイムラインをスマホで見ないだけでもかなり違うと思います。
凶悪度:S
いかに自分はリアルが充実しているかを開陳しあう虚飾の世界、という仕組みは知っていても、やっぱり「○○に合格しました!」「結婚しました!」「子供が生まれました!」「仕事で昇進しました!」みたいなキラッキラの世界を見せつけられると他者との比較で自己攻撃が止まらなくなります。本当は他者との比較というのが全くの誤謬なんですけどね。ということで全面ブロックで、一年に2回くらい気まぐれで短文を投稿します。あけおめと転居のときくらいでしたかね。
はてブ
凶悪度:SSS
実は私にとってTwitter、Facebookを超える凶悪度なのがはてブことはてなブックマークです。最も重症だったときは、あらゆるサイトの頭に"b.hatena.ne.jp/entry/s/"をつけて、はてブの反応を見るために、「はてな」と入力するとこれが変換できるようになっていました。今思うと相当やられていたと思います。
はてブというのは「はてな村」と呼ばれる互助会的なクラスタがメイン層となって構成されています。まあ、20~50代のIT系のオジサンが中心で、何というか今思うと非常に偏った集団だったと思います。
露悪的というか厭世的というか冷笑的というか、碇シンジがそのまま大人になったような集団で、自分もそれになるのだという絶望の中、「はてな」と入れてはてブの反応を見るのがやめられない、といった感じでした。
ヤフー
凶悪度:AAA
思えば初めて作ったメールアドレスもブログもゲームアカウントもヤフージャパンでした。十数年前のきみはあんなに輝いていたのに、今ではクリックを稼ぐだけの存在に成り下がってしまって。ヤフコメも見なけりゃいいのに嫌でも目に入ってくるし、ニュースも偏向だしで、見るのをやめてしまいました。知恵袋とかいうのもいやな気持ちになるドM製造機です。
発言小町
凶悪度:AA
よくよく回答する層を考えたら見る意味なくない?という感じですし、そんな層の意見で生き方を左右されてしまうのが嫌になってしまったという感じです。
東洋経済・ダイヤモンドオンライン・プレジデントなど
凶悪度:A
不安をあおるリンク釣りの手法はヤフーと同じで、数週間全く見なくて全然生活に問題がなかったので、じゃあもう見なくていいなという感じです。
結局のところ、「知らないとまずいのではないか?」的な不安をいかにユーザーに持たせてクリックを誘発するか?という仕組みなので、そういう仕掛けが分かってしまうと、その時間画面を閉じて窓の外でも眺めている方が比較するのもおこがましいくらいマシ、といったところです。
露悪的な個人ブログ・まとめサイトなど
凶悪度:B
ブックマークから削除すれば見ることもないんですけど、念のために入れました。上記のサイト群はインターネットのいたるところにリンクが散りばめられているので、うっかり踏んでしまうリスクが大ですが、これらのサイトはそのリスクが低いので優先度も低いです。
まとめ
ブロックサイトは本質的な解決策ではありません。しかし、使えるツールは使って目に触れないようにして、それを何日も、何週間も、何か月も続けると、次第にうっかり見てしまっても、「あれはいったい何だったのだろうか?」「どうしてこんなしょーもないものに執着して時間を使って心をすり減らして自分を責めていたんだろうか?」となります。
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