健診で1年ぶりに大久保へ行きました。去年同様タイムアタックに挑戦した結果、着替え含めて30分で終了しました。基本健診なんでこんなものでしょう。やることと言えば、採尿・採血・検便(後日)・視力・聴力・心電図・身長体重血圧復位・レントゲンくらいですからね。
そういえば職場の身の回りの大人たちはみなこぞって人間ドックに行っています。父親は私が幼い頃から嬉々として人間ドックで美味いものが喰える、という話をしてくれますが、それ、ただじゃないんだからと思います。うまいものが喰えたとしても、胃カメラとかそういうのはノーセンキューです。
対照的に母親は医者嫌いで、もう3か月近く咳が続いているらしく、花粉症ではなく咳喘息なのでは?と思うのですが、かたくなに内科に行きません。まあ、父より母の方が長生きしそうですね。
今も私は健康診断・人間ドックは公共事業的側面があり、病気を作り出しているのでは?と思っているため、結果が来ても「ふ~ん」くらいで終わると思います。それよりランドルト環穴当てゲームに成功して視力が矯正0.7とか言われて嬉しかったです。実際0.3ないですからね、このメガネ。
健診後、蒙古タンメン中本に2年半ぶりくらいに行きました。最後に来たのは2019年の9月だったか10月だったか、ネットで知り合った同郷の女性となぜか初対面で中本に行ってルノアールでお茶したのを思い出しました。その方とはそれっきりでした。
久々の中本が楽しみだったのですが、店内はなんだか殺気立っていて、ホールの兄ちゃんはうるさいし、の割には蒙古タンメンはただ辛いだけで「・・・・・・あれ?」となってガッカリして退店。もう中本も卒業ですね。
その後少し新大久保・歌舞伎町を歩いて帰ってきたのですが、やっぱり異色な街というか、黒塗りの高級車があちらこちらに止まっていたり、月曜昼間なのに若い衆がたくさん歩いて何事かと思ったら近くに専門学校があったり、関帝廟を見つけたと思ったら媽祖廟(まそびょう)というらしい、とか、派手派手な男女の群れを見つけた時に、インターネットで見た「ホストの客の8割以上は夜職の女で同じところで金がぐるぐる回ってるだけ」という悲しいお話とか、まあ、昼間にこうやって素通りするだけでお腹いっぱいです。社会科見学でした。
前置きが非常に長くなりましたが、昨日趣味の集まりで現住所がグンマ―という話をして驚かれました。話を簡単にするために「1か月のうち1週間くらいはトキョにいるが、残りはグンマ―の実家で暮らしてます」ということにしておきましたが、正確にはトキョには月数日もいません。
そう、2021年のGWにふと思い立って、というかこのままだとおかしくなると思ってグンマ―での生活をなし崩し的にはじめて、かれこれ1年経つのです。早いものですね。
1年間の感想としては、Uターンしなくてよかった、と思っています。このくらいの2拠点生活がちょうど良いと思います。なぜなら、私の場合完全なUターンはデメリットの方が多いからです。人によってはUターンが成功する場合もあり、それは各種の前提条件に依るものです。
2拠点生活の概要
2021年GWにグンマ―の実家に戻り、そこでリモートワークをしています。基本的に会社の社員の80%以上がリモートワークをしており、人によっては1年間に片手で数える程度しか出社していません。戻ったとはいえ、トキョのアパートは借りたまま引き払わず、そのままです。この記事もトキョのアパートから書いています。
住民票を移したのは11月です。半年が経過し、その時点で明らかにグンマ―にいる期間の方が圧倒的に長かったので、移しました。世帯は家族と統合せず、1人世帯です。
住民票を移したため、グンマ―とトキョの移動費を全て通勤費に計上できるようになりました。これは非常にありがたいです。もちろん、上限額があるので週に何度も往復することはありませんし、出社命令が出た時はそれに従う、という大前提はあります。ですから、住民票を移す時点で「頻繁に出社する必要があったら、それはもうリモート制度が破綻してしまっているので、住民票をトキョに戻します」と伝えてあります。
2拠点生活のメリット
よく言えば都会と田舎の良いとこどりができるという点です。
トキョなら少し歩いて電車に乗れば池袋新宿上野丸の内神保町まで30分です。モノも人も金も集まっています。
田舎なら自宅から自転車を10分も漕げば山と川だけの世界です。そろそろ田植えの時期なので、ロードバイクで田んぼの中の一本道を疾走するのが楽しみでなりません。
まあ、あとは家族の過ごす時間が持てるというのは、大きいと思います。まさか東京に出ていった息子が戻ってきて東京の会社に勤めながらグンマ―に住む未来が来るとは、思わなかったでしょうね。親ももう定年を迎えて、かなり老いたな、という感があります。
2拠点生活のデメリット
まあ、単純にコストがかかります。最も、片方を実家にしておけば、食費や光熱費やあとは無賃労働(料理や皿洗いや庭仕事や買い出しやゴミ出しやドライブナビやエトセトラエトセトラ)などで補うことでランニングコストを下げることができます。
とはいえ、特に昨年の夏は何度も真剣に東京宅を引き払おうか悩みました。3か月近く一度も行っていなかったですからね。12月の更新前もかなり悩んでいたのですが、結局こうして記事を更新しているように、借りたままです。
トキョに出るときはホテルとかゲストハウスにしてもコストとしてはトントンくらいなんですが、引っ越しのコスト(金銭面より手間がかかるところ)を考えると、借りたままがよさそうです。
また、いい年をして実家暮らしをするというのは、いくら上記の家事を十全にしても、二拠点生活者とはいえ、肩身が狭いものがあります。それに、やはり「自宅で仕事をする」ということについて、親が労働者だと理解が得にくいです。親が自営業者の同級生はリモートワーク当たり前だよね?みたいな感じで受け入れられやすいようですが。変だな、おじいちゃんもおばあちゃんも自営業者だったのに……。
我がふるさとは高齢化率が急速に進み、3人に1人以上は65歳以上の高齢者です。日曜のスーパーの買い出しに行くと、自分が平均年齢を大きく下げているのだな、ということをつよくつよく実感します。母校の小学校は各学年3クラスが1クラスになりました。その割には新築の家がバンバン建っているのが怖くてなりません。
地元は自然環境は申し分ないのですが、小学校・中学校の交友関係を全て成人式から寸断しているので、家族以外と話す機会が全くと言っていいほどありません。自分のことを引きこもりサラリーマンといっているのはそのためです。
その割には東京水準の給与なので、47都道府県でもっとも平均給与が高いところで稼いで、47都道府県で物価が最安水準のグンマ―で生活するのは、かなりずるいライフハックな気がします。
2拠点生活って、仮に所帯を持った時どういうスタイルになるんだろう?というのはたまに考えますが、現状を鑑みると、杞憂ってやつですね。
今後の見通し
住民票は東京にいる日数の方が長くなったら、また今のアパートに戻すと思います。とはいえ、まあ2023年か24年にはこの規制も終わり、外国人観光客が入ってきた辺りで元の世界に戻ってしまうんだろうなあと思います。そうしたら、また東京都民(か、周縁の民)に戻るんでしょうね。社長の方針としてUターン移住はダメそうなので、そのあたりは今度の面談ですこし話をしてみようと思います。
我が社の給与水準だと23区生活に持ち家は相当無理をしないと(地獄の夫婦フルローンとか)いけませんし、そもそも家を買う気が無くどうでもいいのですが、それでもやっぱり郊外の方がいいなあ、と思っています。
前橋の田舎の方を自転車で走っていた時、小さい娘さん二人が父親と祖父らしき人物と畑仕事をしているのを見て、対照的にB区に住んでいた時に飽きるほど見た中学受験の塾に土日も通う小学生たちを思い出しました。あれは行き過ぎた教育偏重社会の悲劇的な末路です。中受は父親の財力と母親の狂気とはよく言ったもので、あれにはなりたくないですね。
そもそも所帯を持たなかったらこれらの仮定は全くの無意味、取り越し苦労ですので、好きになさい、となります。
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