※2023年7月6日現在の情報です。
掲題の通り、楽天ペイを使って国民年金保険料の学生納付特例を追納した話を書きます。
要約
- 申請書を書いて年金事務所に申請(持込でも郵送でもOK)
- 後日納付書が送られてくる
- 楽天カード→楽天ペイに楽天キャッシュをチャージ、でチャージ額に0.5%ポイント還元、楽天ペイ請求書払いで完了
払う気はなかったけど
国民年金は20歳になった瞬間に納付の義務が生じます。
当時私は大学2年生でしたから、親の仕送り(とわずかなアルバイト代)に依存して生活する身。毎月1万いくらの国民年金など、払えるわけがありません。当然、お上はそんなことは承知ですので、掲題の通り「国民年金保険料の学生納付特例制度」というのがございます。父親から促され、よく分からず申請をした記憶があります。
ただ、その時は露ほども頭になかった修士課程に行ってしまいました。そのため、誕生日が7月で大学現役合格の私の場合、免除期間は
- 大学2年: 2013年7月~2014年3月、9ヶ月
- 大学3年: 2014年4月~2015年3月、12ヶ月
- 大学4年: 2015年4月~2016年3月、12ヶ月
- 修士1年: 2016年4月~2017年3月、12ヶ月
- 修士2年: 2017年4月~2018年3月、12ヶ月
合計57ヶ月、となります。約90万円。
で、社会人になって年金事務所から「追納してね(はぁと)」みたいな納付書の束が送られてきましたが、当然スルー。あまり年金のことも税金のこともよく分かっていませんでしたから、当時既に手を付けていた投信ばかり頭にあり、「年○%で回せば、破綻するかもしれない年金制度よりマシや!自助努力や!」な~んて思っていました。
どうして考えが変わったのか
一番大きな理由は国民年金について色々勉強して、「国民年金が破綻することはなさそうだ」「自力で資産活用するより、追納した方がお得そうだ」と思ったからです。確定申告とかいうのを自分でやるようになって、税金の仕組みもちょっとお勉強すると、追納した金額が全額社会保険料控除になるというのは節税効果でかいな……、と思ったからです。
ではなぜもっと早くやらなかったのか、というと、単に最近までよく知らなかったというのもありますし、先日書いた「第一種奨学金を一括繰上返済する話」でも書いた通り、「生活防衛資金(半年~1年間は生活できるだけの資金)を確保」しても、まぁ払えるかな、というのを思ったからです。大体生活の方針が固まってきたというのもあります。
とはいえ、第一種奨学金を70万近く一括繰上返済して、加えて国民年金も90万近く払うというのは、ちょっと出費が立て込んでしまいます。ということで、試しに今回は1年間分だけ追納することにしました。
国民年金保険料の学生納付特例の追納の手順
- 国民年金保険料追納申請書をねんきんネットで印刷して、記入する
- 最寄りの年金事務所へ持込or郵送
- 納付書が届いたら楽天ペイで支払い
簡単ですね。順を追って見ていきましょう。
1. 国民年金保険料追納申請書をねんきんネットで印刷して、記入する
といっても、日本年金機構の「国民年金保険料の追納制度」というページの通りにやるだけです。国民年金保険料追納申請書をダウンロードして印刷。それに必要事項を記入していきます。
- 住所
- 氏名
- 被保険者の個人番号(マイナンバー)、または基礎年金番号(これは青色の年金手帳に書いてありますね)→私は基礎年金番号を書いて出しました
- 生年月日
- 電話番号
- 追納を希望する期間と分割区分(数十か月全部一括にすると、稀に払えない場合があるので、年度ごととかにするのが吉)
2. 最寄りの年金事務所へ持込or郵送
で、これを最寄りの年金事務所に持って行くか、最寄りの年金事務所に郵送です。
持参の場合はマイナンバーカード、あるいはマイナンバーが確認できる書類(通知カードorマイナンバー記載の住民票)+運転免許証・パスポート・在留カードなどどれか1点、が必要です。
郵送の場合は、これらの表裏のコピーを同封です。
年金事務所は日本全国どこに行っても問題ないようですが、面倒を避けるために住民票があるところ管轄している年金事務所に行くのが無難だと思います。
私の場合は最寄りの年金事務所に持参しました。待ち時間が10分、手続き自体はマイナンバーカードと追納申請書を渡して、5分程度で手続きが終わりました。多分、郵送の方が楽でいいと思います。次回は切手代払っても郵送にしますね。
3. 納付書が届いたら楽天ペイで支払い
納付申請書が処理されたら、数日後~数週後に納付書が送られてきます。おそらく、年末や年度末は時間がかかって、閑散期は早く来るのでしょうか。私の場合は、6月下旬に申請して、10日間ほどで納付書が送られてきました。
↑高崎広域事務センターの管轄は、なぜか群馬県と栃木県らしい。人口比例であるのかと思いきや、茨城県・埼玉県・新潟県・長野県で埼玉広域事務センター管轄なので、よくわかりませんね。
中には納付書とこんな注意書きが。
納付書が入っている上から順に納付していけば問題ありませんが、万が一、ということもありますので、自分でチェックしておきましょう。
さて、納付方法は自宅から三井住友銀行スマホアプリのペイジー(Pay-easy)でやるかな……と思っており、セブンイレブンnanacoルートも面倒だしな(※)と思っていたら、なんと思わぬ方法を発見。
※:父親はnanacoカードに、リクルートカードからチャージして固定資産税や自動車税をちまちま払っているらしい。
その思わぬ方法とは、楽天ペイが使える、とのことです。ちゃんと日本年金機構のページでも紹介されています。2023年4月17日からなので、2023年度からの話なのですね。
そして、楽天ペイのページでも書かれている通り、
また、「楽天ペイ(請求書払い)」は、「楽天ポイント」「楽天キャッシュ」が利用可能です。「楽天カード」から「楽天キャッシュ」へチャージをすると0.5%の「楽天ポイント」が還元されるため、現金で支払うより0.5%お得になります。また、楽天ポイントの期間限定ポイントの利用も可能です。
とのことですから、楽天経済圏の民は大勝利です。
楽天SPUでふるさと納税しまくってポイントを荒稼ぎしつつ節税して、貯まったポイントで国民年金を追納して所得税・住民税を節税、な~んていうムーブもできるようになった、ということです。
楽天ペイの請求書払いから、納付書のバーコードを読み取って納付完了です。お疲れさまでした。領収書は特に発行されませんが、楽天ペイの請求書払い支払い履歴から日付や金額を参照することができます。詳しくはこちらのサイトを。
注意点として、楽天キャッシュと楽天ペイ請求書払いには1回・1か月の利用上限金額があります。
- 楽天キャッシュへのチャージは、1ヶ月50万円が上限。
- 楽天ペイの請求書払いは、1回30万円が上限
となっています。
つまり、私の事例のように、国民年金の追納が合計90万近くあった場合、たとえ資金に余裕があっても、1ヶ月で追納を終える、ということは不可能で、複数の月に分ける必要があります。
また、楽天カード→楽天キャッシュへのチャージの際、当然ですが楽天カードのショッピング枠以上のチャージはできませんので、そこもご注意。学生から社会人なりたてとか、あるいはクレカ歴が浅くて信用情報が溜まっていない場合は、ショッピング枠が30万とかあります。
節税効果
人によりますし、細かい計算は税理士さんや税務署にご相談ください、という話になってしまうのですが、このサイトによると、年収400~600万円(所得税率10%)の人なら、 20万追納で所得税2万・住民税2万の合計4万円程度お得になるとのこと。よかったですね。
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