この記事では、
- 私の月の出費の話
- お金を使わないもの一覧
2拠点生活者の生活コストについて書かれた記事というのはあまりなく、あっても森永卓郎氏のように、自分の名前で飯が食える人たちばかりです、
その中で、名も無きサラリーマンの2拠点生活のお財布事情というのは、知りたい人もいるのでは?ということです。
世には節約家がいますが、私はそれほどでもありません。
色々な書籍・ブログ・YouTubeチャンネル・そのほか色々で節約ネタが語られることは多くありますが、結局のところストレスなく続けられるか、というのが肝心です。
月の出費
その前にバックグラウンドを書きましょう。
- 先日30歳になった、都内中小企業勤務の会社員
- 住所は群馬の実家だが、都内アパートを借りたまま、月の何日かはそちらでも生活
- 独身・ペットなし
です。
18歳で大学に進学してから、かれこれ12年近くずっと家計簿を毎日つけています。無料のスマホアプリで十分であり、マネーフォワードのような優良アプリを使うことはしていません。
また、就職した翌年から、簿記を学んだためか家計のバランスシートを四半期ごとに作成して、健全な家計になるようにチェックを行っています。
家賃:約6万円
東京23区某所にある、3点ユニットの6畳1Kです。一人暮らし生活で洗濯機が自室の中にあった部屋に住んだことがありません。
なんだかんだ言って住居費は最大の固定費であり、社宅や寮や実家住みが使えるのであれば最大限に活用すべきだと思います。「子供部屋おじさん」「子供部屋おばさん」なる語は、可処分所得が縮減する中で、人を過度に貶めるちくちく言葉だと思っています。
新卒時に家を選ぶ際も、「ボーナスを除く毎月の手取りの3割未満」になるように意識しました。25%なら上出来、20%未満なら最高です。
とはいえ、だからと言って木造密集地帯の木造築50年アパート日当たり最悪の部屋とかに住んで健康を害するのはどうかと思います。
賃貸物件を選定する際の個人的な指針は、2021年にこのブログに書きました。
グンマー宅は家族の持ち家であり、いつになるか分かりませんが相続せざるを得ないでしょう。今後20年間で人口が25%減少する自治体ですが、グンマー宅の周りは交通の要衝で、かろうじて若い人が残っているので、生活利便性はしばらく維持されるでしょう。
光熱水費:0.5万
内訳は、
- 電気代:月2000円
- ガス代:月1000円
- 水道代:月2000円
です。
もっとも、これは私が数日しか東京の自宅にいないからです。
電気はエアコンとかPCとかスマホ充電とか冷蔵庫とか色々なことに使いますが、一方でガス代は毎日数分の夜のシャワーと、1口コンロでの煮炊き程度。水道も洗濯・トイレ・シャワー程度ですから最低料金です。
ちなみに、2拠点生活を始める前も、水道代はさほど変わらず。ガス代もせいぜい月1500~2000円程度です。一方、電気代は特に夏場が高く、月4000~5000円程度でした。冬場は月3000~4000円です。エアコン代ですね。狭い部屋に住むメリットはここにあります。広い部屋だと、無駄に広い部屋を冷やす必要が出てきますから。
とはいえ、節約の観点からは、光熱水費はあまり気にしないのが精神衛生上良いかと思います。契約アンペア数を絞るとか、節水シャワーヘッドにするとか、あるいは部屋の気密性を高めるといった、一度やれば永続的に効果が得られる対策はメリットがありますが、「こまめに電気を消す」とか「冷蔵庫を開ける時間は10秒未満に!」とかは、精神的に払うコストのわりには得られる利得が小さいですし、効果を検証することが実質不可能なので、おすすめできません。
食費:約3.5万
朝食はプロテインのみなので、一日2.5食です。
朝食を食べないのは、高校時代からの習慣で、現代人は総じて「食べ過ぎ」だと思います。
一日1000円計算でやっています。なので、昼か夜が外食の時は、もう片方を残り物やら備蓄やらもらいものやらで済ませています。
自炊は神ですが、2拠点生活の場合、あまりいない家の方で自炊がしずらい、という問題があります。
実家では夕食は家族が作ったものを食べることが多い一方、昼はその残り物処理をしたり、あるいは自分で作ったりします。そのため、夕食費としていくらか家に入れており、それ以外も後述の交際費として外食代を持つことがあります。
一方、東京宅にいた頃は、外食は気分転換に行くものの、基本的には自炊。外食も個人店に行くことはそれほど多くなく、マクドナルド・サイゼリヤ・松屋・すき家・日高屋あたりの常連です。単価1000円以上を一人の外食で使うと、「散財しすぎた……」となってしまいます。
自炊は一人でも十分外食より安いのですが、これが2人、3人になると、どんどんスケールメリットが得られるようになります。奥さま方は一人分も二人分も四人分も大して手間が変わらないことは承知だと思います。
交際費:約2.5~4万
自分以外と食事をしたり、飲み会お出かけやらそういうものはすべて交際費に突っ込んでいます。
グンマー宅では、毎週土曜の夕食は外食に行こう(夕飯の作り手を労おう)ということになっており、ここで「今日は私が持ちます」ということで、月に何度か数千円を支払うことになっています。
また、家族や親しい人への贈り物だったり、趣味の集まりへの参加費、あるいは結婚式参列のご祝儀や交通費やレンタルスーツ代も、この交際費に入れています。
そのため、月によって上下が非常に大きいのも特徴です。
交通費:0.5万
東京に住んでいたころは、UNIQLOに行くのですら御徒町やら後楽園やらに電車で行かないとなりませんでしたが、今は良くも悪くも自転車で行けるところでしか自分の意思では行けなくなってしまいましたから、かかりません。ということで、東京宅にいる時の移動程度です。移動は公共交通機関とママチャリで、タクシーやカーシェアは一切使いません。
定期券を購入していたころは、土日も定期券を活用してその範囲で生活していました。無意味にラクーアや神保町に行ってましたね(遠い目)。
自家用車を購入する予定は、新居がどこになるかですね。駅近なら不要ですし、駐車場がほぼ無料で借りられるようなところなら検討するかもしれません。
あとは、群馬から東京の会社に出勤する際の交通費を立て替えていますが、それは通勤費なので対象外としています。
服飾費:1万
こちらも月によって上下が大きく、例えばモンベルでストームクルーザーを買ったり、あるいは眼鏡を買ったりすると、それだけで数万飛んでいく一方、何も買わない月は本当に0円です。UNIQLO、GU、ワークマン、GLOBAL WORKで服の9割を購入しています。
加えて、散髪代もこちらです。東京に住んでいたころはモテを意識して5000円の美容院などに通ったこともありましたが、まぁ、もうQBハウスで充分ですね。
奨学金返済:0.8万
こちらは、今月で終了です。
通信費:0.6万
東京宅の光回線(楽天ひかりにドナドナされたDMM光)と、スマホ格安SIMのOCNモバイルONE3GBプランです。
8歳で自宅にPCが来てから、かれこれ20年以上PCをいじり続けており、そのせいかプログラマーなどという稼業を自宅でするようになってしまいました。そのため、光回線は必携です。グローバルIPアドレスが固定できないのはNGです。
スマホも自宅でWi-Fiを使えば良いだけの話であり、自宅外で動画を見る習慣もありません。そのため、月3GBの格安SIMで月1000円で充分です。
群馬の実家では、家族が光回線を契約しており、それを使っています。設定のために自費でルータを買ったり、あるいは我が家の最大権力者にiPadを貢いだりしましたね。
医療費:0.5万
じんましん治療で皮膚科に通っており、また歯石除去で半年に1回歯科に行きます。
加えて、新ビオフェルミンSを定期的に購入しており、そちらもカウントです。
2020年は不調で一時的にこの医療費が倍増しました。食費を削ってもこの医療費が増えることは身に沁みて分かりました。
雑費:2.5万
その他の細々とした支出はすべてここに放り込んであります。
- 書籍購入
- 資格試験受験料
- 趣味のゲーム(ソシャゲ課金歴なし。もっとも、最近はDLsiteもFANZAも買わなくなった←?)
- アプリやLINEスタンプ購入
- 市営体育館トレーニングジム回数券
- 銭湯・サウナ
- 食器洗剤・洗濯洗剤・フローリング掃除用具・トイレットペーパー類
- Amazonプライム・Amazon Music Unlimited年会費
- 各種施設入館料・拝観料
などなどです。
ブラックボックスではありますが、これを細かく分けたところであまり意味がないと思っているので、雑費です。
他の人の区分でいうところの、娯楽費と自己啓発と家の掃除などがごっちゃになっています。
合計:18.4~19.9万
となります。これとは別に、毎月クレカで投信積立を行っており、差額が貯金としてメイン口座に貯まっていく、という形です。
生活水準を上げるのは簡単ですが、下げるのは難しいです。
お金を使わないもの一覧
書籍やインターネットで「これに金を使うのをやめて人生楽になったw」みたいなのでちょくちょく挙げられているものについて、全然手出しをしていないことに気が付きました。
学生時代から大して生活水準が変わっていませんね。
パチンコ・スロット:行ったことがありません。平和・SANKYO・西陣と有名パチンコメーカーが生まれた街出身ですが、家族はもちろん、親類縁者もパチスロをやる人間はほとんどいません(祖母の兄弟にひとりいたかどうかという程度)。「宵越しの金は持たねえ」群馬県民としては、珍しいと思います。
宝くじ:買ったことがありません。高校時代に数学の確率で数学教師が「あれは実質募金ですからね」と話をしてくれたのを覚えています。
公営ギャンブル:競艇大本営の街に住んでいますが、どれも買ったことがありません。家族は仕事や趣味で券を買ったことはあるようですが。
酒:学生時代は毎月のようにウイスキーボトルを買っていたのですが、今は自分で酒を買うことはあまりなくなりました。買っても350缶を1本買う程度で、酒は定期的に飲む習慣が無くなると、本当に酔うのが早くなって気持ち悪くなりますね。先日もホッピーセットと日本酒1合で気持ち悪くなりました。したがって、一人で飲むお酒の出費は月平均で1000円も行かないと思います。交際費で飲み会とかを入れると、月5000円くらい?
タバコ:まったく吸いません。両方の祖父がヘビースモーカーだったのに対して、家族は一切吸いません。嫌煙家というわけではなく、友人が吸う分には別に……というところです。
ブランド品:あまり関心がありません。mont-bell製品やApple製品のように、実用性があるものだったらまだしも、高級カバン・高級財布・高級腕時計や高級革靴の類に関心がなく、「服に着られているのでは?」となってしまいます。子どもの頃は社会人になったら高級スーツでびしっと決めるのかと思いきや、そんなことは全くなく、この記事も自宅で1990年製のボロボロのTシャツとUNIQLOの1,480円の短パンで書いています。
機能のためなら金を払うが、インスタに載せるための虚飾に関心はなく、その先は無間地獄、果てがないということを常々思っています。
食器:全く気が付かなかったのですが、すべて実家から持ってきたもの(ヤマザキ春のパン祭り)・人から頂き物・100均です。
キャバクラ:こちらの記事でも書いている通り、「どうして金を払って気を使わないとならんのじゃ」という気持ちなので、行くことはないでしょう。性格的に合わないと思います。
風俗:こちらの記事で書いている通り、「お金を払ったら負けになりますから」ということで、行くことはないでしょう。男性なので少し関心はありますが、変な病気を移されてもイヤですから。
保険:独身なのでJCBトッピング保険で日常生活賠償を補っているだけです。独身なのに生命保険とか入っても仕方ないですからね。確率で一番高いのは、「特に何も起きずに、人生は思ったよりも続く」なので、毎月保険会社の一等地の建物建設費や総合職の高給に数万払うよりは、運用していく方が良いと思っています。もちろん、これも今後の家族構成が変わったら変更するでしょうし、高額療養費制度もいつまで維持されるかは不明ですから、今後も制度変更はチェックしていく必要があります。保険の話はあまりするとかみついてくる人がいるのでこの程度で。
持ち家:現時点では不要です(というか、買う能力がない)。持家賃貸論争は絶対に正解がないから、持家派が賃貸派を煽ったり、あるいは賃貸派が持家派を貶めたり、と永遠に果てがありません。
現時点の理解では、
- 年齢・収入・資産額・職業・家族構成・リスク選好度・何を重視するかによって、それぞれ適切な解が存在するのだから、どちらも正解でどちらも不正解。
- 市場で持家派と賃貸派がそれぞれ存在し、確固たる正解が存在しないことから、どちらでもよい。どちらかが明らかに有利なら、皆そちらを選択するため。
- 経済的には、賃貸派は大家の固定資産税や修繕費や空室リスクやインフレ調整が家賃・管理費に盛り込まれているので、総支払い費用では賃貸派が不利なのは当たり前。そのリスクを、購入より高めの家賃を払うことで回避している。
- 持家派は、そういったリスク(住宅ローン金利の変動リスク・固定資産税・修繕費・負動産リスク・隣人リスク・転職/失職リスク)を背負っている代わりに、自分名義の家に住むことができる。ただし、住宅ローンはあくまでも住宅と個人の信用能力を担保としていることを忘れずに。
- 賃貸派は「少子高齢化で二次相続が大量発生し、これから家余りが~」と言うが、とはいえ空き家になるような家はとても住めない代物も多々あるので、家余りが賃料下落に寄与するかは疑問。
- 上手くやれば35年ローンを使って、マンションを5~10年単位で実質賃料無料状態で渡り歩く、というのもできそうだけど、そのような物件を入手できる信用情報がない(収入がない)し、不動産の世界はそんなに甘くなさそう。それできたらみんなやるよね。
- 今の不明点は持家派主張の「これからはインフレ局面だから、家賃もどんどん高騰していきまっせ、デフレ期に家買ってた自分たち大勝利」という説について。インフレによる家賃増と、資材価格高騰、人件費高騰による新築物件価格上昇と供給減、少子高齢化と二次相続による賃貸市場への供給増が、賃貸価格にどのように影響するのか、という点。
自家用車:不要です。これも、今後の生活によっては購入するかもしれませんが、それでも中古車で十分と思っています。駐車場代も税金も車検も高いのに、土日しか乗らないんだったら意味なくね?と思ってしまいます。地方都市に永住するなら必携なので、即軽自動車を買いますけど。
サブスク:「入ったことを忘れている人たちのおかげで大変儲かっている」という収益構造を考えると、本当に必要なもの以外は不要ということが分かります。Amazon PrimeとMusic Unlimitedのみです。
年会費のあるクレカ:ソラチカカードをやめたことにより、年会費無料のカードのみです。クレカでステータスとかいう階層でもありませんから。
ウーバーイーツや出前館:富豪かな?という感想です。
自分へのご褒美:給料日が楽しみという発想があまりなく、従って「給料日だから飲みに行こう!」とか「給料日前だからカツカツ」というのが全く分かりませんでした。仕送りと奨学金で生活していた学生時代からそうです。自分へのご褒美を設定している時点で、日々の生活に不満があるのでは?無理して節約してるからいつか破綻するのでは?と思ってしまいます。
一方、まだまだ課題もあります。
コンビニは割高なのですが、ついつい行ってしまいます。とはいえ、ファミチキやカレーパンなどのホットスナックを買える店というのが近所にコンビニしかないことが多く、自宅で揚げ物をするのは掃除や油の管理が大変なので、しばらくは揚げ物を買う店・住信SBI銀行で金を下ろす店・クロネコヤマトを発送/受け取りする店・炭酸水を買う店、ということで許容したいです。
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