家族の仕事の関係(自衛隊関係者ではありません)でたまたまチケットを頂けたので、陸上自衛隊中央音楽隊の演奏会に行ってきました。
陸上自衛隊中央音楽隊といえば、国賓の接遇や国事行為で演奏できる唯一の音楽隊です。ですから、間違いない日本でもトップクラスの演奏集団。曲目を見て「!」となりました。
演奏はアンコールを含めるとスーザではじまりスーザに終わる、そりゃ軍楽隊ですから当たり前ですけど、マーチは朝飯前といったところでしょうか。
それより、第一部の最後の「マゼランの未知なる大陸への挑戦」は、久々に音楽で鳥肌が立ちました。楽器の音量が段違いです。樽屋作品の中でも、結構好きな曲の1つで、間違いなく人生で数百回と繰り返し聴いています。
録音はそうやって繰り返し聞いてましたけど、生演奏を聴いたのは初めて、しかもそれが中央音楽隊ともなれば……感無量でした。
後は、陸自初の歌姫こと鶫真衣3陸曹のソプラノも素敵でした。日本の古典的な歌はもちろん、ディズニー作品も竹内まりやもできるのですね。
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演奏会待ちで、隣のショッピングモールの書店で、岡嶋裕史『5G 大容量・低遅延・多接続のしくみ』の6章を立ち読み。この筆者は、『ブロックチェーン』の最終章の、理系にしてはどこかシニカルな書きぶりにちょっと好感を覚えていたので、目に留まってパラパラ見てみたのでした。
5Gはおそらく、そこまで世界にインパクトを与える技術革新にはならないのでしょう。思えば、iPodやiPhone登場、あるいは私は当時まだ2歳ですがWindows95の登場のような巨大なインパクトを受けるものはなかったのでしょう。
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家に帰って、お昼にAmazonで購入した商品が、夕方に届きました。配送ルートを見ると、流山の倉庫から出て、5時間程度で到着した計算になります。爆速ですね。
で、どうしてこんなことが可能なのだろう?と考えていたのですが、『5G』で書いてあった通り、おそらく、いや間違いなく、Amazonは私たちが注文ボタンを押す前に発送していることが結構な割合であるはずです。むしろ、注文ボタンを押す前どころか、カートに入れる前かもしれません。
でも、そんなことを言ったって、カートに入れてからやっぱりやめてみたり、あるいは注文ボタンを押そうとしてやっぱりやめたり、ということもあるかもしれません。
Amazonは、もちろんそれらもすべて込みで、発送をしているはずです。
どうしてそのようなことが可能になったのか、というと、位置情報や閲覧情報含め、あらゆる情報をAmazon含むGAFAM、あるいはネット企業に明け渡しているからです。
それによって確かに恩恵を受けていますが、同時に様々な情報を流しています。また、求めるサービスがより子細になるにつれ、受け渡す情報もより詳細になります。
家族や親友には話せないことも、Googleには聞けてしまいますし、会社や地域社会では開陳できない意見だって、SNSだったら言えてしまいます。それらの情報を全て垂れ流して、今の便利な社会は成り立っています。
『1984年』のようなディストピア小説で書かれる監視社会とは違って、もう少しマイルドな監視社会でした。一挙手一投足の情報を垂れ流す代わりに、便利さを得ることができました。
でも、もしかしたらやっぱり「自由意志」はとっくにみんな無くなってしまっていて、やっぱりスマホ・スマホ・スマホな私たちが「~したい」と思っているのは、実はGAFAMやネット企業によってそう思わさせられている、Amazonで「○○が買いたい!」とあなたが思っているのではなく、実はそう「思わさせられている」ように、巧妙に脳をハックされているのかもしれませんね。そのことには、自覚的でありたいな、と私は思うのでした。
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