【ネット依存症からの脱却】アプリやブックマークを消す

2021-09-30

医療 論説

スマホを見ながら口に手を当てる女性

これまでの記事でも何度か触れていますが、インターネット依存症、SNS依存症、Twitter依存症、LINE返信強迫性障害という自覚があります。

ですので、この数ヶ月、自分なりにいろいろ試行錯誤して依存症から脱却しようと試みています。Twitterからぱったり消えたのもその一つです。最近また戻りつつありますが、どうなるかは分かりません。

さて、きっかけとなった書籍はいくつかあるのですが、その中でもやはり等身大のネット依存を知る一冊となった石徹白未亜『節ネット、はじめました。 「黒ネット」「白ネット」をやっつけて、時間とお金を取り戻す』に感銘を受けました。そして、本書の内容を日々実践しています。

その中でも非常に効果的だった、「アプリやブックマークを消す」について、書いていきたいと思います。あまりにも書くことが多いので、このように何回かに分割してシリーズ化していきたいところです。

アプリを消す

サービス提供側は、そもそもウェブブラウザで見られるものを、わざわざ広告宣伝してまでアプリを使わせようとするのでしょうか?

答えは簡単、アプリの方が簡単にアクセスできるので、頻繁に見てくれるからです。

SNSに限らず、Yahoo! JAPANも東洋経済オンラインもダイヤモンド・オンラインも、結局のところPV数と滞在時間が増えれば増えるほど広告収入が上がるという仕組みです。そのためには、例えば電車のつり革に揺られる数分に限らず、信号待ちレジ待ちといった数十秒ですらターゲットになります。WebブラウザならIDとパスワードをオートコンプリートで入れても、タブを開いてリロードして、というクッションが必要になります。その点、アプリなら起動すればすぐ見られます。このお手軽さが落とし穴、依存症の最短ルートです。欲しいときにすぐ摂取できる、というのが問題なのです。

ですから、Twitter依存症の自覚がある人は、スマホアプリやタブレットアプリでTwitterを見てはいけないのです。やるなら信号待ちでは見ることのできない、Webブラウザだけです。投稿だけはスマホでしても良いけどね。

まとめると、「アプリはあまりにもお手軽に見ることができるので、手持ち無沙汰の時につい見てしまう。ここが最大の落とし穴」ということです。

私は、

  • Twitter
  • Facebook
  • Pixiv
のアプリをスマホ、タブレットから消しました。そもそも、朝起きて即そういったSNSアプリを開いている時点で、かなり重度の依存症です。Pixivは高校生の頃からのユーザーですが、数年ぶりのWebブラウザからログインして、「そうそう、そういえばこうだったわ。アプリこえーな」という感想になりました。

そして、特にTwitterやFacebookは、オートコンプリート機能を使わず、都度ログイン・ログアウトする。もう一度書きますよ。SNSは、都度ログイン・ログアウトする。Webブラウザはアプリより操作性が悪く、しかも都度ログアウトしてログインして……と非常にめんどくさいです。このめんどくささがポイントです。自然とSNSをやりたくなくなります。

お手軽さが依存症の最短ルートなら、お手軽じゃなくする=めんどくさいものにする、ということです。


ブックマークを消す

さてSNSもWebブラウザで見るようにしたから一日に1回くらいしか見なくなって、これでインターネット依存から卒業めでたしめでたし、と安心していたのが今年2021年の6~8月ですが、これもまた罠でした。SNS見なくなると、今度は空いた時間でネットサーフィンするんですよね。その過程で陰謀論にずっぽりハマるんですけど、これはまた別の話。

で、朝起きて即そういったSNSアプリを開いている時点で、かなり重度の依存症とかかっこいいこと言ってるんですけど、結局、朝起きてSNSアプリを開かなくても、十数ページ以上あるブックマークを、朝起きて即周回してる時点で、やってることはまったく同じなんですよね。

ブックマークなんてのは、私自身のお気に入りだからこそ、ブックマーク登録しているわけで、『節ネット~』の言葉を借りると「吸引力がある」ページ群なわけです。それが「ねこもふもふ!」とか「一日1ヨガポーズ」とかだったらまあ良いですが、「世相を切る!」とか体制に批判的ななんちゃらとか、露悪的な文筆家とかだったりすると、毎朝必ず気分が悪くなり、社会や世の中を呪って新しい朝が毎日始まっていくわけです。ってかこれなんてドMプレイ?という縛りで毎日を生きていくという形です。そして、まさしくこれを私はここ数年ずっと続けてきたわけです。


「じゃあブックマーク使うなよ!ってことか?」となりますが、原則としてはそうなります。ただ、先述の「ねこもふもふ!」のように、害にならないページや、例えば私だったらネットバンキングとか携帯電話回線の会員マイページとかANAマイレージクラブ会員ページとか、そういうのはOKです。

ブックマークの代替としておすすめなのは、「ウェブブラウザの外に書き留めておく」というのです。

例えば、Microsoft Wordでもただのメモ帳でも何でもいいんですが、そこにブックマークしているサイトの名前とURLをぺたぺたコピペしていくのがおすすめです。エクスポート機能とかありますけど、それは極力避けましょう。こういう手間がかかる、じゃなくて手間をかけるのがポイント。

先述の通り、お手軽さが依存症の最短ルートなら、お手軽じゃなくする=めんどくさいものにするのが、依存症脱却の最短ルートです。

ですから、めんどくさいこの作業をすることで、「あれ……?このブックマーク、本当に必要か?」みたいな感じで、断捨離が期待できます。このブラウザ外に書き留めたブックマークたちは、できればドキュメントとかの下の階層に置いておきましょう。クイックアクセスとか使っちゃだめよ

そして、ブックマークに登録していたサイトにアクセスするときは、いちいち検索窓に入れて検索してアクセスするようにします。そうすると、人間の記憶力なんてのは大したことがないので、せいぜい数サイトしかサイト名・キーワードは覚えていませんのでアクセスするのが面倒になってきます。また、検索窓に入れているときに「いや……ここまでして見たいものでもなくねえか?」となって歯止めが効きます。

ブラウザのブックマークだと、毎日毎日ブックマークを周回するのが日課になると、いつしかそれがルーティンワーク的になってきます。脳はこういうお手軽な手間で得られる刺激が大好きですから、となると依存症まっしぐらです。


繰り返しになりますが、お手軽さが依存症の最短ルートなら、お手軽じゃなくする=めんどくさいものにする、ということです。これは、今回の記事に限らず、ネット依存からの脱却で非常に重要な行動規範になります。

自己紹介

Japan
sakurabar(さくらば)。1993年生まれ。修士(教育学)→中小企業でパソコンをいじる日々。ねこがすき。 お問い合わせはsakurabar0701あっとまあくgmail.comまで。 Twitter(@sakurabarss)のDMでも同じアドレスに通知が行きます。

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