このブログの読者さんというのはTwitterのフォロワーさんがほとんどでしょうし、 view数も山奥のバス停並みなので、たまには(?)下ネタっぽいことを書きましょう。BloggerにBANされないかな。
学生の頃に初めて付き合った女の子がいました。数ヶ月で別れてしまいましたが、それ以降もSNSでつながってはいました。
お互い学生生活を終え、私は零細IT企業に滑り込む一方、彼女は誰もが知っている有名食料品メーカーに就職しました。某国への留学経験とかが生きたんでしょうかね。
私がしがないサラリーマン生活を送っていると、彼女の裏垢らしきアカウントからフォローされました。鍵垢なのでフォロリクを送ると、承認。中身を見てみると……。
驚きました。赤裸々な性経験のありさまが克明に語られているではありませんか。「東大学部スタンプラリー」とか「五大商社スタンプラリー」とか「公認会計士と一夜で四発」とか、まぁようやりますわと。
何とも言えない微妙な感想を抱き、「なんでこれフォローされたの私?」という困惑がある一方、「自分を大事にできていないのでは?」という疑念をうっすらと抱きました。とはいえ、当時の私は彼女もおらず。悶々とした気持ちで彼女の裏垢の投稿が更新されるのをTLで何度も眺める羽目になりました。
ですが、そんな奔放な彼女には私の予見通り、もう一つの顔がありました。それは自分の容姿に対する強迫観念からくる摂食障害でした。食べるために吐き、吐くために食べる。体重計の数値が神の託宣と化した人間に訪れる悲劇的な末路です。
彼女の摂食障害の病因は明らかです。真面目で意志が強すぎるのです。大体の人間はダイエット中にお菓子やらラーメンやらをモグモグ食べてしまっても、「うわ~またダイエット失敗だよ笑」と笑ってごまかし、精神の平静を保とうとします。ところが、摂食障害に陥る人というのはそういうのが絶対に許せません。理想や規範意識が高すぎるのです。目標を達成するためにたゆまぬ努力を続けるのですが、問題はだんだんとその理想がエスカレートしてしまい、終わりのないデスゲームに参加してしまうのですね。摂食障害は最悪死に至る病です。それが栄養失調なのか、それとも自らの手で終幕を迎えてしまうのかという違いはありますが、世間で思われている以上に恐ろしい疾患です。
それにしても、摂食障害が悪化しすぎて、まさか学生時代(つまり私と別れた後)に、食費を稼ぐためにカラダを売ろうとした、とまで書いてあって(さすがに風俗店の人間に断られたらしいですが)、そこまで、という感想になりました。
摂食障害は合併症として別の精神疾患を引き連れてきます。彼女の場合は気分の上下幅が激しく、上振れするときは色々な男性と節操なく交わったりしていました(セ○レが何人もいると豪語していました)。一方下振れするときは「もう○にたい」とか「歳を取って美しくなくなる前に、若いうちに○にたい」とか夜中に流れてくるんですよね。あれには参りました。
そういうこともあって、いつの間にか彼女のアカウント自体、裏垢も本垢もミュートして見なくなりました。
その後、世の中が色々あって、生活環境が変わり、生活の本拠を東京からグンマーに移したのが2021年のGW。6月からTwitterを控えよう、と一大決心をして、大学用のアカウントも見ないようになりました。2022年の9月には「Twitterのアカウントを消した話」でその大学用アカウントも削除。これでようやくおさらばです。その割には、何故かLINEの友だちにはなっています。連絡が一度だけ来たことがありますが、適当にお茶を濁して逃げました。
というようなことを、昔の写真を整理していたらなぜか思い出しました。フォローされた時のスクショをなぜか撮っていたのですね。
Twitterから大きく距離を置くことで、確実に人生が好転した身としてしみじみと思うのは、1つは「いくら欲望を満たそうとしても、穴の開いた器は水がこぼれるばかりで永遠に満たされることはない」ということです。
色々なハイスペ男子と枕を並べて「ハイスペ男子とホテルで優勝w」とかしても、その欲望はかりそめのもの。本人が「遊んでやっている」と思っていたとしても、向こうも遊んでいるという気持ちですから、永遠に満たされることはありません。自分に「これは遊びだから」と言い聞かせたとしても、確実に心は蝕まれていきます。
「やっぱり当時の自分が抱いていた違和感は、それなりに合ってはいたのだな」と思いました。一方、当時はそのモヤモヤ感を言語化・具体化できなかったので、それだけ人生経験が蓄積された、ということでもありましょう。
そしてもう1つは「カスを切る勇気」ということです。
人生の選択は無数に存在します。実現しなかった仮想世界を想像して、仮に彼女と結ばれる未来があったとしても、まぁ、今より良くはなっていなかっただろうな、という確信があります。ダメなものはダメ、カスはカスとして切る、という勇気が必要です。それは自分自身を守るためでもありますし、身の回りの大切な人を守るためでもあります。
それどころか、「カスを切れば切るほどより良い結果がもたらされる」という逆説的なことすら起こります。
カスを切らずにずるずると関係を続けていると、ジリ貧になってしまいます。見捨てられたくないとか自転車操業とか自尊心の低さとか色々な要因があるんでしょうけど、カスと付き合う→さらに状況が悪化する→カスと関係を続ける→さらに状況が悪化する…の無間地獄です。
ということで、戯れに彼女の名前でGoogle検索をして消息を見たところ、何と有名食料品メーカーを退職し、留学で訪れていた某国に移住して就職していました。とはいえ、顔はやっぱり年をとったな(お前が言うな的アレですけど)というか、それ以上に疲労感が漂って見えました。もう人生で交わることもないので、お幸せに、という感想ではあります。
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