2022年になりました。幼い頃ははるか2022年など遠い未来のように思えましたが、まあ、こんなものでしょう。
2021年は生活環境が大きく変わりました。
会社に出社しなくても仕事ができる環境を最大限に生かして(なおかつ、それをさらに加速させて)、二拠点生活をなし崩し的にスタートさせました。出費を抑える、という点では確かに完全に東京宅を引き払ってしまえば良いのですけど、状況がまだまだ不透明だし、生活コスト自体も無理がない範囲なので、「趣味のために家を借りる」というように考えるようになりました。今の部屋に不満があるわけではなく、やはり会社に複数路線でアクセスできる、またゴミが24/7で捨てられる、そして大家さんと関係がそこそこ良好なので無理が効く、というのが大きいです。
とはいえ、完全にリモートワークに移行かというとそうでもなく、例えばタイムゾーンが別のところには行けません(今はまだまだとても無理ですけど)。勤務時間内のリアルタイムなチャットのレスポンスが求められます。また、年に数回はハードウェアの更新のために出社をする必要があります。その時はビジホを借りて泊まり込みでもすればよいのでしょうけどね。
おそらくこんな二拠点生活ができるのも人生に一度っきりの決められた期間でしょうし、仮に所帯持ちとかその他の制約が出来たら、こんな根無し草みたいなことはできないでしょうから、貴重な体験としてやっていきたいところです。
今居る地方都市には、家族と親類以外には知り合いすらいません。ですから人と会って話す機会が非常に少なかった分、会話能力がめちゃくちゃ落ちたなあ、という実感があります。たまに趣味の集まりで会うと、そのようなことを思います。
2021年は2020年以上に人に会わない分、たくさんの本やインターネットの個人サイトや論説を読みました。その結果、自分のこれまでのナイーブな思い込みが矯正?されて、そうだったのか・・・と思うことが多々ありました。社交性は失われましたが、その分得るものも多かったのでしょう。そうでも思わないとやっていられません。
他の方の借り物の言葉で語りますが、人生における最大の危機は異常な環境ではなく、異常な環境(や社会情勢)によって生み出される異常な精神状態によってもたらされます。たとえばブラック企業にいることが最大の危機なのではなく、ブラック企業にいることによってもたらされる異常な精神状態こそが人生における危機と言えます。異常な精神状態は異常な身体症状・精神症状を招き、運が悪いと破滅的な結末を迎えることになります。
また、これもまた借り物の言葉ですが、人生における最大の敵は、修羅やゾンビ、鬼や悪魔のように恐ろしい姿かたちをしているのではありません。最も恐ろしいのは、ただの一つの例外もなく、その人にとって常に好ましい姿をとって現れます。例えば窮地に現れる好々爺とかね(他意はありません)。あるいは良かった頃や輝かしい思い出とかです。一世を風靡した芸能人が落ちぶれたときに発狂したりしてしまうのはこのせいです。自分自身の良いお思い出が最大の敵になってしまう、という仕組みがあります。
2022年もよろしくお願いします。
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