「スーパーマーケットについて(その3)」の続きです。これで終わりです。スーパーマーケット界の深淵に踏み込みます。
スーパーバリュー
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- 治安:やや悪い〜普通
埼玉県を地盤としたスーパーマーケット。
特徴は、郊外型の広めの店舗と安さに基軸を置いた商品展開。
その分独自商品はほぼない。
タイプとしてはオーケーや西友のように毎日安いの逆で、特売日を設ける形。
あまり情報がWebに出回っていないので、ググると「リストラ」とか「ヤバい」とか社員の愚痴スレが上に出てくるので、その辺対応してはいかがか?
というか、そういうインターネット対策してない会社なんかなという感想。JASDAQ上場してるんだけどね。
サンディ
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ノリとしてはスーパーマーケットではなく、ハードディスカウントストアというタイプのお店です。
要は、効率的に大量仕入れやサービス削減で安値を提供、というスタイル。
関西圏が中心の店舗展開なのですが、なぜか東京とさいたまにも合わせて6店舗(2021年6月現在)あります。
ナショナルブランドの加工食品を激安で購入するには最適といえましょう。その代償として、生鮮食品は限りなく微妙です。
業務スーパー
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近年の快進撃からか、メディア露出も激しくなり、20年前の暗黒期が嘘のような絶好調企業。
「業スー」として知られ、かつては本当に業務用あるいは子育て世代のお母さんが渋々コストカットのために行くお店でしたが、今や(本邦がデフレで全体的に貧しくなったからかもしれませんが)大人気の業務スーパー。
業務スーパーを賛美する記事はWebも紙も動画も数限りなく存在しますので、ここでの紹介は割愛します。
まぁ、私としてはそこまででもないかな……という感想。
思った以上に当たり外れが大きいです。「神戸物産」製の商品が軽くトラウマになっているところがあります。
大学時代に足繁く通って500g100円未満のトルコ産パスタばかり食いまくって皮膚炎&腸炎になったという苦い思い出があります。完全に責任転嫁やんけ
アコレ
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イオングループが日本に、いや世界に誇る形態のスーパー、アコレ。
店舗分布を見るとわかる通り、足立区・板橋区・江戸川区・練馬区・市川市・朝霞市・川口市とことごとく東京周縁部のベッドタウン、それも治安が超絶微妙なエリアに集中して出店。さすがの企業戦略。
https://www.acolle.co.jp/page/store/store-info.html
杉浦太陽がポリ袋有料化前から絶賛するとおり、その前から当然のようにポリ袋は有料。
https://www.tbsradio.jp/155920
その他にも、
- BGMはなし。無音。
- 商品陳列を美しく、という概念はなく、段ボールを無造作に引きちぎり、そのまま棚に置かれていることすらある。
- 照明もどこかうす暗い。
- 品揃えも基本的にトップバリュ推し。もちろんナショナルブランドもあるけど、気取った商品はほぼなし。
- 店員の配置も必要最低限、サービスカウンターなんてものは当然なく、各種サービスの取り扱いもなし。
- いつ行ってもパートのおばちゃんの機嫌が悪い
という、通好みでハードコアで気持ちが荒む、非常に素晴らしいスーパーマーケットです。
関東にお越しの際は、(観光地がないので機会はないでしょうが)是非とも足をお運びください。
ビッグ・エー
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そのアコレの運営をイオンから請け負ってイオングループに入ったのがこのビッグ・エー。
こちらはアコレと差別化できており、アコレより郊外の東京都の市部やら埼玉千葉神奈川の家と畑が混じりがちなあたりに出店。
こちらもアコレ同様ハードコアですが、より「あやしい」PBの取り扱いが多く、それでいてアコレ同様ナショナルブランドを安く取り扱っていたり、24時間営業だったり営業時間が長かったりします。特徴的なレジの形も見もの。
難点は、クレジットカード・電子マネー全て不可の現金のみ取り扱い。
これはクレカ派の私には大変痛く、そのせいか足が遠のきがちです。
あとは、惣菜や肉・魚(加工食品除く)が割と微妙なので、そのあたりはうまく使い分ける必要があります。
カスミ
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茨城県を文字通り牛耳っているスーパーマーケットです。「さ〜、み〜んな〜で〜(ドドドン!)カスミにい〜こ〜よ〜」です。
いわゆるチバラギを地盤にしており、WAONが使えたりトップバリュ製品があったりとイオンの影を感じます。
商品自体はそれ以外には特に特徴がありませんが、曜日ごとに特定の品目が安くなる、という形です。
とりせん
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群馬の東半分を中心に北関東を地盤とするスーパーです。「安全です!新鮮です!と・り・せん!」です。
こちらは生活良好というPBを持っていますが、地産地消をスローガンに掲げて商品展開をしています。マック食品という子会社を持っており、大豆製品や麺類を作っています。
比較的ナショナルブランドを安く仕入れて売る、というのを北関東でやっている一方、生鮮食品も良いものを安く仕入れる販路を持っていそうで、お気に入りです。
ベイシア
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あのワークマンもあのカインズもベイシアグループと書くと、恐ろしさがわかるでしょうか。
そのベイシアグループのスーパー部門です。「いせや」というと年がバレますから注意してくださいね。
特徴としては、かつては安かろう悪かろうだったのですが、近年は徐々に持ち直しているようです。
また、ワークマンもカインズも独自商品が強いことで名を轟かせていますが、ベイシアってあまり思いつきません。
なんか包装が安っぽくて買う気になれないんですよね。
ツルヤ
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長野県を牛耳る中堅スーパー。
最大の特徴は、他では絶対に真似できないPB戦略です。
というのも、長野県という恵まれた土地を生かし、非常に魅力的なPBを数多く生み出しています。
例えば、乳製品であったり、ドレッシングであったり、あるいはジャム、100%ジュース、そしてあの「よなよなエール」を出しているヤッホーブルーイングと提携した地ビール。ここに行くだけで長野県気分です。
実際に軽井沢店では軽井沢土産としてツルヤ商品がおすすめされているくらいです。
ツルヤ軽井沢店のGoogle Mapレビュー数には驚きました。
まとめ
ということで、1万字を悠々超えてしまいました。趣味の欄に「スーパーマーケット」と書ける日も近そうです。
読み返してみると、オーケーストア愛が激しいですが、繰り返す通り一銭ももらっておらず、利害関係があるわけでもありません。
分類すると、
- 価格帯が高いか安いか
- 接客・サービスが丁寧か簡素か
- 店舗面積が広いか狭いか
あたりで大別されそうです。
私としては、ナショナルブランドやお買い得なPBを1円でも安く買えて、なおかつクレカやQRコード決済が使える店というのが素晴らしいのですが、何が良いかというのは立場によって変わるでしょう。
それは私が非現金主義者で、コスパ厨で、サービスとかそれほど求めていないからで。
例えば都心住みの年金暮らしのお年寄りだったら、トライアルやOKストアのような広い店舗よりも、多少コストが上がってもまいばすけっとやマルエツプチや(ここにはありませんが)miniピアゴや100円ローソンのような小規模店舗の方がありがたいでしょう。食べる量はそれほど多くありませんから。
食べ盛り思春期のお子さんを多く抱える子沢山ファミリーだったら、業務スーパーや肉のハナマサやトライアルは福音でしょうし、料理に慣れない新婚奥さんだったらヤオコーやサミットのような提案力のあるスーパーがありがたいわけです。
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