ストレッチについて書きましょう。
「ダイエットについて」では、一度だけの成功体験で随分と偉そうなことを書きましたが、そんな私の超絶苦手分野がいくつかあります。それがストレッチです。
Twitterにも何度か書いていますが、私は身体が非常に硬いです。
私より視力が低い人に会ったことはほとんどありません(視覚特別支援学校とか、そういうのは別)。
同様に、私より身体が硬い人に会ったことがほとんどありません。
具体的に書くと、足を揃えて立った状態の前屈がマイナス20cmです。マイナス0cmというのは、指先がかすかに地面に触れている状態です。
と書くと、「うゎやばい」ということがお分かりになるでしょう。
みなさんも実際にやってみると、マイナス20cmというのがいかに酷い状態かお分かりいただけるかと思います。
教師に怒られる
私の身体の硬さを表す一つのエピソードがあります。
高校時代、体育の準備運動のことでした。
曲がりなりにも卒業生の大学進学率99%の進学校、体育はそこまで厳しくはありませんでした。
なのに、ある日の体育の準備運動で、曲がらないなりに、懸命に前屈をしていると、体育教師の「おい、sakurabar、なんだそれは!ふざけていないでまじめにやれ!!」
みんなの視線がこちらに集中します。
こちらは真面目にやっているのに、それをふざけている扱いです。
その日から私の彼への信用はゼロになりました。
……本来ならそこで発奮して、「あいつを見返して柔らかい身体になってやんよ!」というのが少年ジャンプ的展開なのでしょうが、冒頭に書いた通り、10年経っても前屈マイナス20cmというのがその答えです。
身体が硬いメリット
ありません。強いて言えば、伸びしろがある、という言い方ができるくらいでしょうか。
身体が硬いデメリット
生活に支障がなければ、身体が硬くても問題はないでしょう。
ところが、おそらくかなり影響が出ています。
まず、疲れが抜けにくい、という点です。
というのも、身体の硬さというのは筋肉の柔軟性が失われている状態ですから、身体中が常にカチコチというわけです。
本来期待している動きができないために、周囲の筋肉や関節がそれをカバーしようとする。
それで故障する、あるいは他の筋肉がダメージを受ける、という構図です。
そして、筋肉が柔軟性を失って硬直している状態というのは、血行不良を招きます。
その結果、老廃物の排出がスムーズに行われず、回復が遅い、という形になります。
また、筋肉が硬くなると血管も硬くなりますから冷え性になります。
実際、私は男性ですがかなり冷え性の類だと思います。の割には暑さにも弱いので、気温変化に弱い、という感じです。
次に、常に身体のどこかが痛い、ということです。
身体が硬いと、常にどこかを庇おうとした挙動になります。
筋肉が硬いと、それと連動する関節の可動域も狭まります。
その結果、通常はしないような動きや、不自然な姿勢になります。
特に姿勢は、私の目が悪いことが姿勢の悪さに拍車をかけ、美しい(?)猫背の出来上がりです。首が長く細い(筋肉がない。ラガーマンの反対)のに頭が無駄に重いのも猫背を促進します。
そして、その猫背が肩や腰にダメージを与え、さらに悪化、一日12時間近く画面に向かう職業生活で三倍満、という形です。
最後に、過緊張状態になりやすい、という点です。
身体が硬い人というのは、24時間常に筋肉が緊張した状態になっています。
心身一如(しんしんいちにょ)という概念があります。
これは、心と身体は繋がっており、心の不調が身体に現れたり、逆に身体の不調が心に現れたりするよ、という東洋医学の考えです。
デカルト的西洋的心身二元論とは違ったアプローチです。
さて、この心身一如に則ると、常に筋肉が緊張した状態では、心もまたリラックスできずに常に緊張状態になってしまうのでは?と考えられます。
実際に、メンタル面に問題を抱える人は、しばしば頭や首や肩や背中が硬く、それゆえ呼吸が浅い人が大変多い、とされています。
心の病は、現在は脳内の神経伝達物質の異常とか、はたまた脳の炎症とか、様々な学説が提示されていますが、実は身体的疾患ではないのか?という説すらあります。
じゃあどうしたらいいの?
さて、身体が硬いとデメリットしかないわけですが、当然今までの人生でもストレッチを志したことは何度となくあります。で
すが、冒頭にもある通り、その結果がマイナス20cmの前屈です。
つまり、三日坊主、ということです。ダイエットは成功したのに、これでは人を笑えません。
私なりにどうしてダイエットは成功したのに、ストレッチは挫折したのか考えたところ、二つの要因を思いつきました。
一つ目は、結果がわかりにくい、到達目標が遠すぎる、という点です。
ダイエットは、体重・体脂肪率・骨格筋率といった、わかりやすい数字がパッと出ます。
SNSのいいね!の数に怯える私ですが、やはり数字というのに人間弱いわけです。
もっとも、体重の数字を気にしすぎるというのが、現代の女性の摂食障害の最大の原因と言われているのですが…
これをストレッチで考えると、ストレッチの指標というのは前屈の数字くらいは出せますが、それ以外の筋肉の柔軟度というのはなかなか数値で算出しにくい側面があります(知らないだけ?)。
さらに、例えば「立った前屈で床にタッチ!」というわかりやすい目標が挙げられます。
ところが、先述の通り、マイナス20cmの私。正直、「床に指が触れるまで何年かかんねんw」という感想があります。
あまりにも目標が遠すぎて、心が折れてしまいます。
なら、「スマホいじってグラブルの周回やろw」ということになってしまいます。
二つ目はフィードバックがない、という点です。
ダイエットは、特に肥満体の人が痩せると、周囲からのフィードバックを得ることができます。そうでなくても、「あれ、なんか最近スッキリしてない?」という評価をいただけます。日常生活における実益がある、というわけです。
ところが、身体が硬くても、特段社会生活に不利益はありません。
アメリカ合衆国では、特にハイステータスのホワイトカラーにデブはいません。
肥満は自己管理ができていない、という社会通念が共有されているので、みなジムに行って身体を絞っているのです。
ですから、たとえば日本において身体が硬いと社会的不利益を被る、となればさすがに近所にあるストレッチスタジオに大枚叩いて通うんでしょうが、そうなることはなさそうです。
デブは見ればわかりますが、身体が硬いかどうかはわかりませんからね。
運動生理学の専門家や武道の達人とかなら所作でわかるのかもしれませんけど。
ブログのメリットを活かそう→チャレンジ企画!?
とまあ、ここまで書いてきたのですが、せっかくブログをやっているわけですし、ビフォーアフターや日々の記録やらを比較しやすい環境にある、ということに気がつきました。
ということで、この記事を書いている2021/6/30(水)から、毎日ストレッチをやってみたいと思います。まずはマイナス20cmを15cmにするところから、長期的には床に指が触れるようになりたいものです。
いまやYouTubeを漁れば無限にストレッチやヨガの動画が散乱している世の中です。
おすすめの動画とかを紹介しながら、実証してみる、というのは意義があると思いますので、三日坊主にならないよう祈ってください。
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