最終更新:2021年9月22日
家計について書きましょう。
何度も書いていますが、まあまあの吝嗇家(ケチ)です。
もっとも、上には上がいるということを知っており、私などは常識の範囲内だと思っています。
例:1kg100円の砂糖が主カロリー源だった高校部活の先輩。彼も今では官僚
こういうのは親の子育ての影響が大きいかと思います。
実家に帰ると今でもボディーソープではなく、3個100円の石鹸を家族全員で愛用していたり、あるいは安売りのパンが昼食の主戦力だったりします。環境に優しい?一家なのか
ちなみにさくらば家の家訓は「連帯保証人の判子は絶対に突くな」です。
大学入学時から家計簿
小学生の頃からこづかい帳を奨励されていました。
ですから、自然と家計簿をつける習慣がついていたのですね。
大学に進学し一人暮らしが始まり、またスマホデビューしたことで、早速家計簿アプリを入れて管理し始めました。
就職したタイミングで使用するアプリを変えたのですが、今でも家計簿は健在です。
もっとも、必ず端数のズレは出てしまいますので、バランスシートを四半期ごとにつけることで調整しています。これは後述します。
家計簿をつけるコツですが、支出が発生したタイミングですぐにつけることです。
ですから、スマホのアプリが一番良く、紙のノートの類は遥かに劣ります。
iOSならバックアップが取りやすいのも良いですね。
「あとでまとめてやる」は絶対に不可能です。
せいぜい、その日に発生したレシートを寝る前にやる、という程度です。
ですから、繰り返しになりますが、お金を払ったらすぐにつける習慣をつける、というのが長続きさせるコツになります。
レシートが発生しない支出(お祭りの露店で何か買うとか自販機とか)なら尚更です。
もっとも、これもあまり神経質になりすぎないのがコツです。
「お賽銭 5円」とかはさすがにいいですよ。
バランスシート
で、大学・大学院時代は家計簿をチマチマつけてきました。
これが、定職に就いてから、総務や経理のお手伝いをするようになって、もともと興味があった簿記に興味が湧いてきます。
簿記2級は2回受けて(3回だっけ?)2回とも難化と勉強量不足で落ちてしまったのですが、簿記の考え方は非常に有益でした。
その後、当時愛読していたブログで「家計管理に家計簿とかめんどくせ、四半期にバランスシートで十分っしょw」と公認会計士のブログ主が述べていて、「ほぉ〜ん、確かにそうやんな」ということで、それから四半期ごとにバランスシートをつけています。
信じられないこと
と、ここまでの文章で「うわ〜〜〜金に細かそう〜〜〜きめぇ〜〜〜w」というニオイがプンプン漂ってきます。
その通りです。稼ぎが良くないので、キモくないと金は貯まりません。
そんなケチな私からすると、世の人々の信じられない点がいくつかあります。
その1:給料日前の金欠
給料日が20日として、その前になると露骨にコンビニ弁当のグレードが下がったり、飲み会や遊びの約束を断ったりする人たち。
フィクションの中だけでは?と思っていたのですが、思った以上に多く存在することが分かって大変驚きました。
と、今書いていて気づいたのですが、お弁当はまだしも飲み会は断る理由、方便として使っているだけかもしれません。
その中の一人に「まじで給料日前金無いの?貯金とかしてるやん」と聞いたら「貯金ってなんすか」と即答されました。ひぇ〜〜〜君、私と違って東証1部大企業勤務のエリートやん
その2:クレカを使わない
観測範囲では特に女性に多いのですが、「ついつい使いすぎてしまうのでクレジットカードが使えない、現金派」という方が、年齢関係なくいらっしゃって「ほぉ〜〜〜」という感想です。
私は大学進学即、学生専用ライフカードを申し込み、大学時代の食費の支払いの90%以上をクレジットカードでやっていましたし、今もクレカで支払いの90%以上をやっています。
彼ら彼女ら曰く、「財布にあればあるだけ使っちゃうし、クレカはいくら使ったかわからなくなっちゃう。だから、給料日に決まった金額だけ財布に入れて、それだけ使うようにしている」とのことで。
私からしたら「そりゃ使った記録つけないんじゃ分かんなくなるから、家計簿つけたらどうなんすか」という話なんですけど、そういうチマチマしたのは面倒なんだそうです。
不自由を甘受するのも、人生の選択肢の一つなんで良いとは思います。
ちなみに私はATMで金を下ろすのは月に1回あるかないかです。
それも、下ろすのは必ず1000円札です。
割り勘とかをするときに「大きいので失礼します」というのがどうもな、というのもありますが、それ以上に5000円札の樋口一葉が大嫌い(あれめっちゃ怖くないですか?)なので、それを回避するために、財布を英世!英世!英世の海で埋め尽くしています。
額は古(いにしえ)より伝わる「年齢×1000円」以上になるようにしています。
なお、書くまでもありませんが、お札の向きは全て揃えて正の向き、10000円札が奥で1000円札が手前でやっています。大きさ違いますからね。
その3:リボ払い
その1その2はまだ可愛いんですけど、その3あたりは怪しくなってきます。
それがリボ払い。仕組みを分かってたら「いやいやいやいやいやいやそれ地獄への直滑降やん」ってなるんですけど、いるんですねぇ〜しかも複数人。新型iPadが欲しかったそうです。
その4:消費者金融
完全にアウトなんですが、まぁこれから住宅ローンを組む同世代とかが増えてくると、返済が焦げついて消費者金融堕ちする人もちらほら出てくるんですかね(遠い目)。まぁ、やむを得ずというのもありそうだし、人生一寸先は闇というし、自分も何が起きるか分かりませんから、あまり大きなことを言わないでおきましょう。
こういうのを見ると、「物欲が先にあり、なんとしても手に入れたいという気持ちが先走って、そのためだったら長期的な損失は見えなくなる」という人が結構な数いるようです。
こういう人たちがいるから経済が回るので、一方的に貶すわけではありませんが、少なくとも人生のパートナーとしては考えものです。
これも、自分がしっかりしていれば相手はある程度放縦な家計の人でも良い、という考え方もありますが、ものには限度とバランスがあるので、悩ましいところ。
つみたてNISAはやる、iDeCoはやらん
ご存知の通り貯金は理論的には緩やかなインフレで減価していくので(実態はどうなるか分かりませんけど)、ブームもあってネット証券経由で資産運用をしています。
あまり詳細は書きませんが、積み立てNISAとETFの両軸でやっており、個別株とか優待貴族とかはあまり関心がありません。ってか日本株を触りたくない(既に日本企業がクライアントの日本の会社員なわけで)
ですがiDeCoはまったくのノータッチです。
控除で優遇されますが、60歳まで引き下ろせないというデメリットが大きすぎます。
60歳まで生きている予定なのですが、今までの人生を考えると60歳まで持たない気がするんだよなあ
本多静六氏を知る
というようなマネーリテラシー(笑)を高めているうちに知ったのが本多静六博士。
日比谷公園(Ingressの聖地!)や明治神宮(実はあんまり行ったことない)とかの設計に携わった「公園の父」でありながらも、定期収入の四分の一、臨時収入の全てを投資に突っ込んで莫大な富を築いた人物です。
これにも感銘を受け、さすがに当時のようにはいかないが似たようなことはやろう、と思いました。具体的な割合については非公表ということでw
FIREは幻想
さてさてそんな感じでさらにブログを掘っていくと、FIREという概念に到達します。これは”Financial Independence, Retire Early movement”の略で、要は「金貯めて早くリタイアや!不労所得もぐもぐ!働かないで食う飯は美味しいお!」という感じです。
当初は「お〜いいな〜」ぐらいに思っていたのですが、やがて「あ、これ無理や」と気づくようになりました。
FIREが向いているのは、人の視線を全く気にしない強心臓な人です。これは、生来的なものです。
なおかつ、FIREや!と言っている人たちが、実はノウハウを書籍化したりメディア露出したり、本人は「いや〜FIRE最高〜」としきりにブログで喧伝している様に、「本当に素晴らしいんだったら、そもそも人に言わないだろうし、あっこれ情弱信者から搾り取るオンラインサロンと似た商法だ」ということに気づいてしまい、というかFIREしたのにガツガツしてて全然心が安穏じゃねえじゃん!ということでバカバカしくなってしまったのでした。
働き続けたい、社会参与の喜び
それ以前に、自分は「働いていない」状態、もっというと「社会参与していない状態」に恐怖心がまだまだあります。
中学校の時は冗談でNEETなりテェとか言っていましたが、まあ無理でしょうね。
GW10日間休みで気が狂いそうになってきますから。
一生遊んで暮らせる資産があったら多分大学院博士後期課程に進学すると思います。
やっぱり社会的地位にある程度執着があり、無職という肩書きには耐えられないのだろうな、ということを特に2020年の自粛生活で思いました。
2020年の自粛生活は、若い人たちにとっても老後生活の先取り体験だったのではないか、と思います。
memento moriとは軽々しく口にできますが、実体験するとその終わりのない恐ろしさで抑うつになるのも分かります(正確に書くと死で終わるので終わりはある)。
確かにこれが死ぬまで永遠に続くとなったら、そりゃ恐怖心で図書館のカウンターの女性に絡みにいく気持ちも分かりますわな。
自分のためにお金を使えない
まとめの代わりに自分の金銭感覚の根本にある考えについて。
人のため(家族や親しい友人)だったらお金を使えるのですが、「自分へのご褒美」でドバッと支出をするのが非常に難しい。
マットレスのように致命的な不具合が出て仕方がなく、というレベルなら即断即決するのですが、趣味レベルでは熟考して結局先延ばし、という感じになっています。
ブロンプトン(イギリス製の高級折り畳み自転車。数十年もつけどその代わり20万くらいする)も2019年のGWに検討してもう2年経っちゃったよ!
去年はそれどころじゃなかったけど、今年はそろそろ調達を真面目に検討しないと。
でも置き場ないしなあ〜←とかやってるからいつまで経っても買えずにやがて体は衰え時間はなくなり肉体は燃え骨が土の下に
自分のためにお金を使えるようになるための解決策は、「ボランティアは自分のことをちゃんとできる人が望ましく、カウンセラーは自分が満たされている人が望ましい。人を助けようとする前にまず自分自身が満ち足りてみては?」といったところになり、これを実践していこうと思います。
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