散歩について

2021-07-25

生活 説明

散歩について書きましょう。


チャリの方が好き

散歩というのは誰でもするものかと思っていましたが、特に地方在住だと100m先のコンビニにも自家用車で行くという文化なので、上京してから本当に東京の人はよく歩くなあ、という感想です。

そんな私もすっかり朝の散歩をするような種族になってしまいました。

ですが、元々散歩がそこまで好きというわけではありませんでした。


というのも、私はどちらかというと自転車の方が好きで、大学時代は部活で近郊をよく走っていました。

転機はチャリをパクられたこともありますが、やはり上京です。


東京はあまりにもスポーツバイクを乗るには危険すぎます。

道が狭いのもありますが、それ以上に交通量が多すぎます。

ウーバーイーツとかで、ノーヘルのロード乗りが片側三車線道路の右折レーンに迷いもなく侵入していくの見ると「オイオイオイオイオイオイオイオイ」となってしまいます。

トラックはもちろん、その辺の軽自動車ですら吹っ飛ばされたら絶命、即死ならまだしも首から下が不随とかよくあるのに、想像力がないのかな?という気持ちになってしまいます。


となると、必然的にママチャリが至高となり、それ以上に徒歩が素晴らしい、という形になります。

それには東京の公共交通機関が非常に発達している、というのも理由としてあげられます。

それにタクシーだってビュンビュン走っています。

散歩中疲れたら、それら電車やらバスやらに乗って帰って来ればよい、ということです。

現に私は朝散歩エクストリーム版と称して、最寄駅から3〜4駅くらい(大体4~5kmくらい?)離れた駅まで歩いて、電車に乗って帰ってくる、という遊びをよくします。

これの素晴らしいところは、復路を考えなくてよいので、必然的に行動範囲が広がるというところです。

正直この1年間以上毎日朝散歩して、かなり飽きてるんですよね。特に店に入るわけでもないし。



Ingress

また、上京以前からやっていたIngressという位置情報ゲームも散歩狂いのきっかけの一つです。

今手元のスキャナ(Ingressのゲーム画面)を見たら、歩行距離8218kmとありました。そんなものでしょう。

1年に1000km以上は歩いている計算になります。ここ2〜3年は活動にかげりが見えているので、全盛期はもっとやっていたのですね。


Ingressのプレイスタイルはたくさんありますが、私の場合は比較的連作ミッションをプレイすることが多く、そのために一日数十kmを歩くことが頻繁にありました。

土日両方とも遠征するダブルヘッダーや、三連休全て連作ミッションをやるトリプルヘッダーもありました。

今ではその熱意はどこかに行ってしまいましたが、当時は気力がよくあったなあ、と感心しています。


Ingressの連作ミッション(連作って何?ミッションって何?という説明は割愛します。ググってちょ)の長距離歩行は、単なる長距離歩行より負担がかかると実感しています。

理由は大きく二つあります。


自分の意思通りのルートではない

ミッションというのは要はスタンプラリーのようなもので、第三者が事前に決めたチェックポイントを順番にもしくは順不同で巡る必要があります。

つまり、自分が気まぐれに決めたルートではない、ということになります。

ですから、当然悪路もありますし、キッツイ上り坂や階段の上やあるいは何度も同じところを巡ってストレス、ということも十分にありうる、というわけです。


頻繁に立ちどまる必要がある

これは上記の「第三者が作ったルートである」というところから導き出される帰結です。

決められたルートを巡るには、ちょくちょくスマホを見る必要があります。

また、Ingressではチェックポイントとしてポータルというポイントをたどりますが、そこでグリフハックという入力をすることで、ゲーム内のアイテムを増やすことができます(こちらも詳しくは割愛。ググってね)。


その入力をするには、その度に立ち止まる必要があります。

ところが、このポータルというのは、1つのミッションに最低6つ。

そして、ポータルの間隔というのは一定の距離ではありません。自分が休みたいポイントではないことがほとんどです。

さて、例えば平地を10km歩くとして、私の場合は大体2時間もあれば休憩なしで(歩きながら水分補給でもして)歩けると思います。


ところが、Ingressの場合、平地で10kmといっても複数のポータルがあります。

大体の場合、そのポータルごとに立ち止まりますから、その度にペースがかき乱される、というわけです。

ですから、Ingressの連作ミッションは、自分でただ漫然と散歩をするよりも疲れる、ということになります。


朝散歩

朝散歩を始めたのは、2019年末の体調不良からです。

生活リズムの乱れによるものというのがわかっていたので、それを調整するには強制的に朝の散歩をする、というのは確かに効果的でした。

ただ、私の悪い癖で、どうも強迫観念的に「〜しなければならない」というところが強くあります。

これも、確かに三日坊主は避けた方が良いですが、さすがに暴風雨の日にまでレインコートを着て朝散歩をする必要はないと思います。

ただでさえ降水量がそこまで多くない関東地方なのですから。尾鷲市在住ならともかく。


散歩の効用

散歩というのは、実は運動としての効用はそこまで高くありません。

ダイエットにもまったくなりません。

これは、2019年までに数千キロを歩き(1日MAX60km)、2020年の間毎日休まず朝散歩をし、なおかつ週末もいろいろなところを歩き回った結果の結論です。


それに、散歩というのは、有酸素運動としては強度が低く、却って思考が巡ってしまう、という感想があります。

運動をしてスッキリするのはフットサルとかランニングとか筋トレとか水泳とかそういうある程度の強度のものであって、むしろ散歩は思索がはかどるという側面が強いです。

西田幾多郎が歩いた「哲学の道」というのが京都の東山にあるように、そして大哲学者カントは毎日同じ時刻に散歩をしていたことから、街の人は彼の散歩姿で時計を合わせていた、という逸話があるように、しばしば哲学者と散歩は結びつけられます。


だって、散歩でふと物思いに耽(ふけ)ることはあっても、水泳中に深い思考とかできると思いますか?息が苦しいのに。

ということで、本当は私のように思考が巡ってしまうタイプは、定期的に有酸素運動を取り入れるのが良いのですが、苦しいのでできずにいます。散歩はできるんですけどね。

最近は朝の散歩中に坂道ダッシュを取り入れたりしていますが、なかなか人の目が厳しいこの2020年2021年だと、外を走っているだけで人でなし扱いをされるので苦しいところです。


新たな発見

しかし、物思いにふけらずとも、新たな発見をもたらしてくれるのもまた散歩の効用です。

特に、東京23区のように、延々と人間の生活圏が続いているところだと尚更です。

全く知らない街を歩き、ねこがいたらスマホをパシャリ。

古い看板や廃屋やおもしろ地主ポエムがあったらパシャリ。趣

深い喫茶店やパン屋さんやその他飲食店を見つける楽しみもあります。



自己紹介

Japan
sakurabar(さくらば)。1993年生まれ。修士(教育学)→中小企業でパソコンをいじる日々。ねこがすき。 お問い合わせはsakurabar0701あっとまあくgmail.comまで。 Twitter(@sakurabarss)のDMでも同じアドレスに通知が行きます。

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