ファクトチェックについて書きます。
近年、「ファクトチェック」なるものがメディア界隈で評判になっているようです。
語の定義としては、情報の正確性やら妥当性やらを検証する、というもの、とのこと。
これの派生として、「デマ潰し」が挙げられます。
曰く、メディアに限らず世に蔓延る有象無象のデマを、ファクトかどうかチェックする、とのこと。
確かに手法としては良い試みであると思います。
特に、社会が混乱していたり、メディアの書き手がその問題に通じていない場合は、しばしばそういったファクトに反する意見や、あるいはデマの流布が行われがちです。
しかしながら、私見としてはこの「ファクトチェック」、まだまだ発展途上だな、むしろ悪用されている節すらあるな、という見解です。
ファクトチェックというのは、いわゆる客観的・科学的という衣をまとった「イデオロギー」に過ぎないのではないか、という意見です。
結局、自分・自陣営の意見を補強し、更なる利潤を得るために都合が良いものを「ファクト」としてつなぎ合わせて採用し、自陣営の見解に反するもの、利益を得られなくなるもの、目的達成に遠ざかるものは「デマ」「ファクトではない」として、客観的・科学的・統計的の名の下に切り捨てる、ということをしている勢力が多々見受けられる、という見方となります。
“Lies, damned lies, and statistics.”って本当に良い表現です。
データとかグラフとか統計とかそういうもので脚色され肉付けされたものを盲目的に信じ込まないように気をつけたいものです。
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