「賃貸物件選びについて」でも触れた住宅の選好について、持ち家と賃貸のどちらにするかという問題について書きましょう。
宗教戦争
20代後半になると、所帯を持った同級生・先輩方が住宅ローンを組んだという話がちらほら耳に入ってきます。
持ち家と賃貸のどちらが良いかというのは、答えがないからこそ永遠の問いとして話題となります。そんなものはライフスタイルに依りますからね。
私見
まとめると「買えるんなら買いたいけど無理ですね」です。
現在、私は23区某所の6畳1K賃貸アパート住まいです。さて、今後の人生設計で何パターンかに分かれますが、確実に言えるのは「東京近郊で住宅ローンを組んで新築を買うことはありえない」です。
住宅ローン
あまりにも高すぎます。私の現最寄駅だと、ファミリー向け新築マンションが坪単価300万です。笑っちゃいますね。
私の将来的な収入を考えると、万が一、いや億が一住宅ローンを組むとしても、3000万が限度です。6000万とか気が狂っているとしか思えません。
大学時代の知人は江東区の湾岸エリアのタワーマンションを購入したらしいですが、夫婦フルローン、定年までずっと仕事をし続けてなんとか返せる、という設定らしいです。凄まじいですね。
私が仮に運良く所帯を持つとしても、URやら賃貸やらを転々とする生活でしょう。その場合は躊躇なく埼玉県民になります。
群馬県が地元ですし、勤務地もどちらかというと山手線の上半分ですから、わざわざ地縁のないのに地価は相対的に高い神奈川県に住む意味が全くありません。
職住近接型の高価な住居を夫婦フルローンを組んででも購入しないといけないのは、そうせざるを得ない事情があるからで、なんというか、気の毒に思えてしまいます。本人たちが満足なら良いのでしょうけど、私は別に銀座に近いとか日本橋に近いとか渋谷までアクセスすぐとかに全く魅力を感じないので。
大黒柱一人が住宅ローン限度額まで借り切って団信で死亡・高度障害で家を遺す、なんてのも、なんかちょっと懐古主義的な感じがしますし、そもそも夫婦フルローンって団信ってどうなるんでしょう?一家心中?(縁起でもない)
本当は地盤と住環境的には、東京の西の方(調布・府中・西東京・小平・東久留米・清瀬あたり)が良いのですが、あまり土地勘が無いので、それならさいたま市民・和光市民・川口市民(旧鳩ヶ谷市の方ね)・朝霞市民になりたいなあ、という感じです。
まあ、和光市とか川口駅あたりだと、清瀬とか小平より賃貸価格高かったりするんですけどね。
和光市は非常に好きな街なので、ぜひ住みたいところです。大学時代のバイトでも何度か通っており、知り合いも住んでいて縁があります。
できるんなら多摩ニュータウンあたりとかすごく良さそうなんですけど、ちと遠いですね。でも新宿まで行くし乗り換え1回か。所帯を持たずに独身生活が続くのであれば、現居のように限りなく地域相場の下限に近い物件を転々とする生活です。
しかし、それにしてもそろそろ外置き洗濯機は卒業したいぞ。というか、ドラム式洗濯乾燥機に憧れます。一人暮らしを始めてかれこれ10年、自室の内側に洗濯機がある部屋に住んだことがいまだにありません。購入する予算はあるのですが、置く場所がないといった状態。冷蔵庫も同様に、学生時代のものをずっと使っています。
地方都市
北関東某地方都市の実家に帰って、早朝や夕方に散歩をすると、実家近くも畑を潰してどんどん新築の居住用の戸建が建っています。
父に聞くと、この辺りだと土地の坪単価は、自治体境があるので、市だと10万/坪、村だと8万くらいだそうです。
片や、東京の現居付近は130万/坪。約15倍です。おぞましいですね。
実家付近だと、男性1馬力でも、ギャンブル狂いとか車道楽とかでもない限り、正社員なら70坪くらいの土地に2階建4LDKの家を建てられる、という感じです。
ですから、アパート住まいというのは、非正規労働者とか、何か特別な事情がある、とみなされる、という感じです。地方にお住まいの方は当然の感覚だと思いますが・・・
それにしても、私の出生地である県庁所在地の中心部から、今の実家に引っ越してきたのがちょうど20年前くらい。
その頃と比べると、空き家が順調に増えてきている、という印象です。
「売物件」の看板がむなしく掲げられた空き家が並ぶ反対側に、畑を造成して新築の戸建てを建てている様はなかなか圧巻です。
ですから、こういう様を見ると、数千万出してコンクリートの箱を買うのがアホらしく思えてしまうのです。
もはや毎日出勤する必要もありませんし、やはり東京は「出稼ぎ」という感覚で、故郷にはなりえないと思っています。
東京都民になって5年目ですが、結局行くところといえばユニクロGUニトリサウナホームセンターですからね。それって埼玉にもあるじゃん、って話。
東京に住むメリット
数ヶ月出社せず(※1)リモートワーカーでも仕事がなんとかなってしまうことがわかりました。
そうなると元々の、「複数の通勤経路を確保しつつ、乗り換え1回でできるだけ職場の近くに安く住む。そのためには色々なことに目をつぶる」という、新卒入社当時のもくろみが一気に薄まってしまいました。
※1:正確には月に1回程度出社している
そうすると、イオンモールとスーパー銭湯があれば特に困らない暮らし向き。服はユニクロとGU、食べ物はスーパーで個人店で外食することは稀、ですから地価の高い東京に生活する意味がかなり薄まってしまいました。
この騒ぎが終わったらいよいよ武蔵野線沿線あたりに引っ越して、越谷レイクタウンで家族連れに揉まれる生活、でしょうか。
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